ゆかのんかズよみごと!!

読んだこと見たことを思い出したらお知らせします。

今日の一作vol.194 サーベルタイガーの獣愛…純愛

サーベルタイガーの獣愛【イラスト入り】 (ビーボーイノベルズ)

サーベルタイガーの獣愛【イラスト入り】 (ビーボーイノベルズ)

父王の側室に謀られて国を追われた王子ルシュカは、兄の友人でもあり周辺国の中でも最強の戦闘民族・サーベルタイガー獣人族の族長ディオルクに助けを求めるが、人間に手を貸すことはできないと断られる。
それでも獣人たちに助けてもらうしか国を救うことはできないと、ルシュカは諦めず、獣人の集落へ行き自分で皆を説得するとディオルクに着いて行く。
ルシュカに根負けし、またルシュカの可憐な姿に庇護欲をかられるディオルクは共に集落までいくことに。
しかし赤い満月の夜に獣人は恋する相手に発情してしまう。ディオルクはルシュカに触れてはならないとその晩は遠ざけるのだが、それを知らないルシュカは発情し理性を失った彼に近づいてしまい、無理やり抱かれてしまう。
ディオルクはルシュカを愛しく思い、だが傷つけてしまうと苦しむ。そんなディオルクに怯えつつも、いつもは優しく強い彼にルシュカも惹かれていき。

好きだお前が欲しい!誰にもやらない!
いけいけゴーゴー!
これくらい直球なのいいですねー!

美女と野獣のようですが、別に魔法にかけられているわけではないですから、ルシュカのほうがすごい強者だなと思います。
人間姿のほうより獣姿のディオルクのが好きと言ってるし。

出来れば他の獣人の方々のイラストも見たかったし、お兄さんの愚痴話みたいのももっとほしかったな。
イラストは申し訳ないが、私の好みではなく、ルシュカが美人さんに見えないので残念感がありました。

今日の一作vol.193 華は褥に咲き狂う…BL版暴れん坊将軍しかも男前受様

華は褥に咲き狂う (ガッシュ文庫)

華は褥に咲き狂う (ガッシュ文庫)

華は褥に咲き狂う~鬼と剣~ (ガッシュ文庫)

華は褥に咲き狂う~鬼と剣~ (ガッシュ文庫)

恵戸幕府、八代将軍七條光彬は妾腹の七男であったのにもかかわらず、流行病によって兄達も亡くなり思ってもいなかった将軍職につくことになった。
そしてこの度、妻・御台所を迎えることになった。
しかし西の都から嫁いできたのは、 紫藤純皓と名乗る 美しく妖艶な男子。
光彬は大奥で母が苛められていたのが傷となり自分の妻には泣かせることはしないと覚悟を決め初夜を迎えるが、指南役しか経験のない光彬は純皓の濃厚な手管に陥落し穿たれる。
奉仕するのが妻の努めと純皓は光彬をとろけさす。それでも光彬を慕い、上様とたて、大奥を取り仕切る純皓に、何故か光彬は初恋の人を思い出すように。


一作目二作目と、うひゃあと叫びたくなるエロさと面白さです。
別次元の恵戸です。
まあ設定なんかは江戸と同じで、上様がお忍びで出かけて色んないざこざを解決するのとかは痛快です。
そこに純皓率いる組織、光彬を慕う部下たち、大奥や跡継ぎ問題なんか絡んでて、凄いです。
でも純皓が光彬を愛し抜いてるのは怖いくらいわかるし(笑)、光彬も結局初恋の人は純皓だったしでイチャイチャなんてもんじゃないくらい熱い二人。
小山田さんのイラストも色気むんむんですしね。
気になるのは咲ちゃんと鬼瓦の関係です。むふふ。どっちがどっちにどうしているのかとかね。気になる~。

今日の一作vol.192 溺れるほどの愛を聴かせて…正統派ラブストーリーって感じ

溺れるほどの愛を聴かせて (幻冬舎ルチル文庫)

溺れるほどの愛を聴かせて (幻冬舎ルチル文庫)

自身の才能の限界と弟との違いにピアノを人前で弾けなくなった透琉。今は作曲や調律をして過ごしていた。
ある日立ち寄ったバーで自己流ながら楽しそうにピアノを弾く拓真と出会う。その日は嫌なこともあり酒を飲みすぎてしまった透琉は拓真に慰められ抱かれて泣く事で鬱憤をはらしてもらった。
連絡先も交わさないまま、二度と会うこともないだろうと思っていたが、どうしてかまた偶然会ってしまう。
そして拓真に唆され、彼の劇団で劇中の曲を作って弾いてほしいと言われる。
人前でなんて弾けないとは思ったが、何故か拓真の側では気負うことなく弾けた。そしてこれで何か変われるのかもと、話を受けることに。
そして拓真も過保護なほどに透琉にかまってきて、透琉は心が溶かされてきて。


拓真のすきすきアピールで透琉の固まったままだったピアノへの愛とか自身への自信とかがほぐされていくのが、自然に書かれていてよかった。
慰めで体から入った関係だけど、拓真の真摯な気持ちが伝わる。
ぶつかって奪うじゃなくて、羽毛布団で包んではなさないような愛しかた。
どちらにしても結構激しいけどね。
ピアノも最後は今までと違ったかたちで挑戦していくことになって、お互いに成長できたし、めでたしですな。

今日の一作vol.191 性悪人誑しに男前わんこが溺れています…男前わんこ最強

性悪人誑しに男前わんこが溺れています (二見書房 シャレード文庫)

性悪人誑しに男前わんこが溺れています (二見書房 シャレード文庫)

仕事もできて物腰もスマートで眼鏡の下は見とれる程のイケメンの千林。冷徹に見える彼が唯一こだわるのが『そうくん』。
そして明るく人当たりがいい野江奏太は、同じ生産企画課になる前、新人研修で一緒になった時から千林に憧れ懐いていた。千林に『そうくん』と呼んでいいかといわれ、奏太だから構わないとは思ったが、その先には違う人をみているんだと感じた野江は、好きなようにとは言ったが、詮索はしなかった。
千林は野江をいつものようにちょっと構って遊ぼうと思ったが、意外に野江の反応は変わっていて惹きつけられ、励みになる。次第に野江が可愛く思え独占してしまいたくなってきた。そんなある日
以前付き合っていた『そうくん』の代わりの男がまた付き合いたいとナイフで迫ってきて、野江が間に入って手に怪我をしてしまう。
千林は不自由だろうと、ここぞとばかりに野江をかまい倒し、野江はやっと自分の気持ちを恋と認めるが。


複雑ですねー。
野江の気持ちもわかるし、千林の気持ちもわかるし。
結局は初恋同士で知らずにやっぱり惹きつけられて。

でもタイトルにのせるほど、千林は人誑しでも性悪でもないと思う。
そりゃあ腹黒ではありそうですが、気にいった人だけ構う感じですかな。

という感じで、ちょっとSな傷心イケメンと彼に懐いた男前わんこが懸命に慰めて、ついついS気で可愛いがってしまうけどやめたほうがいいのかなーと手をひこうとしたら、わんこが突進してきて負けた。ってとこですね。

この話は読み始めは、?、と繋がりをみつけるのが難しかった。
過去と千林の側と野江の側と視点が変わるのが、馴染まないというか、急だなと思ってしまって。
読み慣れていけば、じんわりくるんですが、あーよかったという心地にはなりませんでした。

面白いんですけどねー。

今日の一作vol.190 おとなりの野獣さん…怖いけどカッコ良くて我慢強い狼さんにビクビクしながら懐いて美味しく食べられた小りす

おとなりの野獣さん (幻冬舎ルチル文庫)

おとなりの野獣さん (幻冬舎ルチル文庫)

姉夫婦の海外赴任のため留守の間マンションの部屋を預かることになった栗木朋。隣に引っ越しの挨拶をしにいくと、そこに住んでいたのは小学校の頃苦手だったクラスメイトの真神雄豪。18年ぶり会った彼は相変わらず大きくて怖そうなイケメン。小動物系の勘で逃げようとしてもしっかり捕獲されて「やっぱ可愛い。二度目惚れだ」といい匂いがするとあっという間にキスされ押し倒されて。


ロックオンされたリス朋、逃げなきゃ、といっても一目惚れ同士なんだもんねー。
甘い甘い!!
最初から好き同士の二人のじんわりとしたイチャイチャが可愛かった。
狼豪くんもよく我慢したよねー。

今度豪くんがモテて、朋が嫉妬してなんてのを読みたいです。
いつものメンバーもでてきて盛り上げてくれたし。
米原ズの掛け合いももっとみたいなあ。

やー楽しかった!!

今日の一作vol.189 そらのだいじな旦那さま…健気な空良にほろり

そらのだいじな旦那さま (幻冬舎ルチル文庫)

そらのだいじな旦那さま (幻冬舎ルチル文庫)

静かで緑豊かな山あいの伊久琵という地で名もなくたまに捨と呼ばれ馬小屋で暮らしていた。そんな捨は実は領主の息子だったが、双子で難産の上で捨が産まれたあとまもなく母が亡くなったことで父は捨を忌子としてかえりみなかった。
厩番の夫婦が世話をしてかろうじて大きくなったが、誰ひとりとして親しくする者はなく、鳥や山の動物たちが友のようなものだった。
そんな捨はある日父に初めて会い命じられたのは、隼瀬浦という地の総領息子のもとへ嫁げというもの。
末子を寄越せという要求に双子の姫の身代わりとして行けというのだ。
捨は母を殺して生きている償いをしろと父に言われ受け入れる。
身代わりだとばれたら命はないだろう。道中の景色をせめて心に残していたら隼瀬浦から迎えの一隊がきてその大将
が思いがけず優しく嬉しかった。
そして隼瀬浦に着き、早々に身代わりだとばれ、首を落とされるところを止めてくれたのはあの大将、嫁ぐはずの相手高虎だった。



せつないけどとても純粋な恋物語でした。
薄幸な捨がはじめて欲しがったのは、自分の名前。空良と名をもらって嬉しそうな様子が痛々しくもあり、でも高虎に幸せになっていいということばにやっと生きることを意識し始めて。
すんなりとお互いがお互いを思いやることができ、優しく求め合うのが、じんわりと染みます。
嫁として認めてもらい、旦那さまに尽くし、でも夫婦の契りも何も知識がなく、長く自分は病気なんだと朝立ちさえも悩んでいた空良。ピュアすぎる!
ハアハア

カワユス!

とっても気に入りました!!

今日の一作vol.188 S社長と愛されすぎな花彼氏…変態腹黒ヘタレSと男前純情受け

S社長と愛されすぎな花彼氏 (幻冬舎ルチル文庫)

S社長と愛されすぎな花彼氏 (幻冬舎ルチル文庫)

若くして社長になった7才年上の花澤秀は王子様のようにイケメンで優しい。そんな彼と幼なじみの勇児はフラワーショップで働いている。たまに会い食事をして話をするが、おごってもらう礼に勇児は自分でアレンジして花束をあげている。片思いの想いをその花言葉にこめて。
秀はモテるし遊んでいるようで、好きな子ほど泣かせたくなるらしい。でも勇児にはいつも優しい。ということは自分はただの弟分?それでも好きだからそばにいたい、と健気。
そんなある日、秀の部屋に泊まった晩どうしてか下着がぐっしょり。一緒にシャワーを浴びているうちにイカされてしまう。そして恋人がいないなら処理しあおうと言われて勇児は体だけでもと頷いてしまう。
それから何度かそんな風に触れ合うが、恋人でもないのに、しかも秀には勇児よりも好きな人がいるらしいしと、好きだけど離れることに決め勇児は秀に告げるが。


面白かったですけどー!!
でも!
どーしょーもないですねっっ。
この変態社長。
素直に勇児のことが好きで、中学生のころから押し倒したくて仕方なかったと言えばいいだけなのに。
独り立ちして離れてから勇児が連絡してくれなかったからと拗ねて、再会してからは勇児から告白してくれるのを待って、わざと勇児は好みじゃないとか好きな子には意地悪したくなるとか。
そんな裏読む子じゃないのわかっとるだろうに。ばかじゃないの!
そんで勇児が自立するためにもと別れようとすると、ストーカーまがいなことするし。
勇児くん本当にこんな変態がいいの?
しかも謝りたおして恋人になったら執着激し!エッチしつこっ!
勇児のパンツガメてたのもあなただったのねーと呆れながら許す勇児くん男前っす。
ほれてしまえばあばたもって奴ですね。
幸せならいいけどねー(笑)。