今日の一作vol.233 皇帝が愛した小さな星…大事な者にはヘタレな皇帝
- 作者: 紀里雨すず,みずかねりょう
- 出版社/メーカー: 心交社
- 発売日: 2017/04/10
- メディア: 文庫
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困惑しながらも宮殿へと赴き、皇帝と謁見すると、彼は八年前に一度出会い励ましてくれた青年シャリアだった。
だが、シャリアはアスラを覚えていないらしく、また民に憎まれる君主になっていて。
とても興味深い話で、始まりから終わりまでうまくまとまっていました。
アスラも天然で可愛いですし、シャリアも良い男ですが、もう少し深いとこを書いてほしいかな。ページ数の関係からか、?、という場面が。
シャリアが心を閉ざすというか、何もしなくなった経緯はわかるけど、あまりに何もしないのはちょっと。そしていきなり出来る男になるのもちょっと。裏でちゃんとやってる感を出してほしい。
鳥もいきなりだし、もう一人の弟王子がいるというのもいきなりだし、それをシャリアがサイラたと知っているというのもいきなりで、もう少し匂わすとか、布石をうっておいてほしい。
最後はやや駆け足で二人がくっつくのはもったいない。
なら最初からシャリアは手をだしておけ!
今日の一作vol.232 恋は甘くない?…巻き込まれ人生も楽しめれば良し
- 作者: 月村奎,松尾マアタ
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2017/04/10
- メディア: 文庫
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いいですね。睦月の、巻き込まれ人生でも人のせいにしなくて、自分が断れずになった状態を楽しんでいこうという気持ちが、うん川久保でなくても、いいなあと思う。
うっかりゲイになっちゃったけど、出会ったのが川久保とかみこちゃん先輩とか良い人でよかった。
タイトルの甘くない?、は、甘くはない、なのか、甘いよねーという意味なのか、私的には甘くはない、という方だと思うけど、どうなのかな?
どっちもありか。
苦しいことも悲しいこともある、けど彼と一緒の時は甘い気持ちになる。的な解釈かな。
ちなみに私もケーキ一個くらいでいいです。
今日の一作vol.231 永劫の束縛…救いはないが互いを得た
- 作者: 井上ハルヲ,笠井あゆみ
- 出版社/メーカー: ブライト出版
- 発売日: 2017/04/10
- メディア: 文庫
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そしてそこの管理者であるクロウという男はまるで人形のように冷たく感情の見えない男だった。矢木はクロウに商品として仕込まれ客をとらされる。
すぺてに憎しみをたぎらせる矢木だが、クロウにときおり自分をみる時に感情のブレを見るように。
そしてこの船のオーナーの荒瀬という男に、矢木がクロウのかつての想い人と似ていると教えられ。
ヘビーだわー。
救いないわー。
でも何故かさらっとしてるイメージなんだわー。
すんごく扱いの酷い内容なんだけど、矢木の強さとクロウの、クロウになった過去を知るとうわー、と共感してしまう。
船から降りることはできないけど、一生一緒にいてやるというのはいいです。
ハードでヘビーでのど越しはすっきりという感じでした。
今日の一作vol.230 悪い男には裏がある…人は見た目がすべてじゃない
- 作者: 海野幸,小椋ムク
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: 文庫
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諏訪は見た目、悪い男のように色気があるので即体の関係になるかと思いきや、1ヶ月はキスもしないという。
そして部屋にいってみると手作りの料理でもてなされ、俺はこうなんだ、と言われる。諏訪は見た目で好きになられてつきあうことにしても、世話好きオカンの中身に違うと振られるばかりなのだそうだ。でも光成には新鮮で、本当はこんなちゃんとした付き合いをしたかったと、諏訪を本気で好きになる。
だが光成の初恋の先輩と偶然会い、諏訪にそれを見られ。
光成はものすごい真面目で、そして寂しがりやなんですね。
両親にかまってもらえなくて、でも寂しいとは思ってはいけないと自分を抑え、そこに先輩に優しくされて好きになったような感じになり、先輩の言ったことに縛られてしまった。だから感情を表に出せなくて、先輩のような、実はクズばかりを選んでいた。なんか可哀想ですけど、諏訪に甘やかされてこれからは可愛くなるでしょう。
そうすると諏訪がヤキモキするけど、光成は一途ですから。大丈夫ですね。
今日の一作vol.229 スケスケ☆ヒーロー…服の下には怖い秘密があるのだ
- 作者: 淡路水,三池ろむこ
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: 文庫
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なんと男限定だが、素っ裸に見えるのだ。満員電車なんて乗れたもんじゃないと、恐慌にいたっていたのに、幼なじみで水泳部のエース・一臣に手をひかれて何とか普通に学校に行けるように。
子どものころは自分が何かと一臣を引っ張っていたのに。学力体力見た目と差をつけられたのが、コンプレックスになっていたけど、やっぱり自分だけに懐いてくるのはいい気分で。そんな未慧も裸地獄に慣れたころ一臣を敵視してるグループに呼び出され。
ばかばかしいけど、面白かった。
アダルトマンガのシチュエーションでよくあるスケスケ。
でも結局見て嬉しいのは好きな人だけだよねー。
そしてスケスケでもかっこいい男はかっこいいのだそうだ。
一臣の未慧一途なのは笑える。そして真面目すぎてエアエッチで練習して迫るとか、よくわからん自信。
まあ好きになさいな、2人とも。
家族公認なんだからいいんじゃないの!
今日の一作vol.228 玉の輿ご用意しました…やっぱり学歴も大事だけど最後は中身だよね
- 作者: 栗城偲
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2017/03/25
- メディア: 文庫
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だがうまくいってたある日見破られ、焦る青依を残して仲間は逃げてしまった。
車から降りてきた印南は通報されたくなかったら言うことを聞けと、青依を連れていく。そして青依にこれから9ヶ月恋人のふりをしろと言い出す。
ゲイの印南は振られたはらいせをしたいという。
住所不定の青依だから、報酬もだすし一緒に暮らしてマナーも勉強させてくれるとの申し出に頷くが。
セレブな印南は馬鹿にするわけでもないのにいつも偉そう。でも慣れると印南がとても不器用な人間だとわかる。
青依は中卒ででもそれも家の都合もあったりとしたけど、楽なほうに流されて生きてきたのはわかってた。だから二人が何となくお互いを理解していく過程が、ジワジワとくる。
そして印南の元恋人とかいうのも出てきて、青依が可哀想だったけど印南が青依を思いやることが出来て、よし、と思ったし、青依も嫉妬したからこそ、自分が印南に相応しくないから離れようと思ったのも青依いい子だなと思った。気にしてないとは言いつつ勉強しとけば、馬鹿にされず印南に迷惑にもならなかったのに、悔しいという気持ちがと印南を好きな気持ちがキスされてのところまですごく伝わる。
一度それで別れたというか、契約終了ででていったわけだけど、まあ結局印南が大人として捕獲したのでよしよし。
青依にも出来ることから、これからの二人の恋愛楽しみです。
今日の一作vol.227 初恋列車…鉄道オタクの実態が楽しい。
- 作者: 久我有加,麻々原絵里依
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/04/01
- メディア: 文庫
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でもあまりに不似合いで自分との格差に距離をおこうとすると、急な紬の態度の変化に雪輪はキスをしてきて。
王子の粘り勝ちですね。
雪輪は純粋にお花が好きで、それを紬が単純に好きなものを好きでいいっていうのが、よかったのでしょうね。
雪輪の一途さに脱帽です。
紬も自覚してはいなかったけど一番雪輪が一緒にいて楽な、嬉しい存在だったし。
鉄道オタクのテンションの上がりツボが面白かった。
オタクという括りではBL界も入るけど色々ツボが違うものね。