ゆかのんかズよみごと!!

読んだこと見たことを思い出したらお知らせします。

今日の一作vol.240 狗神様と恋知らずの花嫁…神さまも家族扱い

狗神様と恋知らずの花嫁 (幻冬舎ルチル文庫)

狗神様と恋知らずの花嫁 (幻冬舎ルチル文庫)

高校時代祖父の家に遊びに来たとき、怪我をした黒犬を介抱し、しばらく世話をした雪弥。家に帰る時に離れがたく、また来るからと約束したが、なかなかこれずに、祖父の死にやっと来たのが八年後。葬儀の後、また黒い子犬を助け、家に帰ると鞄の中に子犬が。その子犬は実は八年前に約束した黒犬でしかも狗神様だという。一葉と名乗るその神様は雪弥を嫁にするという。雪弥は稲荷神社の禰宜でもあるため元から紫紺丸という狐神様を視ることが出来た雪弥は一葉のことを不思議には思わずにむしろ家族が増えたような気になって。

不可思議だけどなんかアットホームな感じでほのぼのしました。
一葉がもう少しワイルドでもよかったかな。でもやりとりが面白いし、子どもっちも出来て、ありか?とも思えるけど、ありかな。
自然な流れなんで変にはおもいませんでした。
コンと一葉のやりとりも面白い。
あんまりBL要素はあるけどないような。
家族要素が強くて(^◇^;)

今日の一作vol.239 猫を拾ったら猛犬がついてきました…なんか楽しかった

猫を拾ったら猛犬がついてきました (ラルーナ文庫)

猫を拾ったら猛犬がついてきました (ラルーナ文庫)

従兄の忘れ形見・純平を育てるために、官能小説家になった祐希。ある雨の夜に、子猫と一緒に男も拾う。純平の望みで子猫と何故か男・宗哉も面倒みることに?
そして官能小説家なのに経験のない祐希。マンネリ化してると宗哉に指摘されあれよあれよとフルコースを経験することに。
純平も懐いてるし、刺激的で仕事もはかどるし、気持ちいいしで、嫌悪感というのは特にない。背中に刺青のある宗哉は近所を縄張りとする宇梶組の後継ぎだというが、それも特に忌避もなく、家族になろうと告白されて揺らぐが。

祐希が家族の縁に薄く、親戚をたらい回しにされ、やっと従兄に居場所をもらったのに、純平を残して死んでしまうわけで、その下地があってこその、宗哉を受け入れることに意味があるんですな。
昔ながらの極道一家なんで、悲惨なことにもならず、官能小説家ということもまた宗哉の弟の七於との確執もなくしてくれて。
その辺もっと読みたかったなあ。
純平も少し育ったころを読みたいな。

今日の一作vol.238 ちび神さまの初恋むすび…お花ちゃん可愛い(おじゃる丸の声でアテレコしたい)

ちび神さまの初恋むすび (角川ルビー文庫)

ちび神さまの初恋むすび (角川ルビー文庫)

カメラマン志望の星名の悩みは全てに何かが写ってしまう。ある日雑誌に載っていた写真の神社に行ってみると長閑だったのに寂れてしまっていた。それでもせっかくと写真をとると、ぶれいもの、と叱られ、氏神さまであるお花さまが現れる。初めはコスプレ姿の子どもかと思ったが星名にしか見えないらしい。ちび神さま、お花ちゃんは星名が気に入ったようで憑いてきてしまう。
困った星名は高校時代の先輩で神社の禰宜でもある伊澄を頼る。伊澄は星名の初恋で、でも姉の彼氏でもあったので避けていたのだが、お花ちゃんのために会いに行くと伊澄は変わらずに笑顔で迎えてくれて。


可愛いです。
他の話の怖いのは出ません。
神さまの御使い達もイケメンでお花ちゃんはラブリーで、主人公二人もさわやかで後味すっきりです。
結局伊澄が気を回しすぎなのと、イケメンすぎてモテすぎて、自分からアプローチしたのはいいが失敗という、ヘタレ気味なやつで、星名がちょっとかわいそうかな。
まあお花ちゃんのおかげでまとまってよかった。
エッチはさらっと終わりましたが。
お子さま仕様というところですね。

今日の一作vol.237 恋のついでに御曹司…恐るべし天然ぼけ人誑し

恋のついでに御曹司 (二見書房 シャレード文庫)

恋のついでに御曹司 (二見書房 シャレード文庫)

シングルマザーの母と二人で暮らしてきた笙真。勉強は嫌いで高校卒業後はコンビニでバイトしていた。あんまり深く物を考えるのは苦手で、友達や亡くなった祖父母や母に可愛いがられて育ち、笑顔で暮らしていた。
そんなある日、実の父親という人が笙真を引き取りたいといって現れた。その父は巨大企業のトップだという。
いきなり生活が変わることに、父の元に行くのを躊躇っていたが、専属ボディーガード兼運転手の森下を紹介された瞬間、父と暮らすことを決めた。森下が笙真のどストライクだったのだ。
何とか森下と仲良くなりたいと思うが。

笑って読み終えました。
パパさんも変わってて面白いし、笙真も天然で可愛いし、森下も心の声(悪い(笑))が面白い。
心配なのは後継ぎになれるのかな?
とか、怜央先輩のこととかありますが、すべて笙真の笑顔で皆を誑していくでしょう。
最後パパさんに森下さんと夜を過ごしたあと、認めてくれなくてもいい、家をでてくから、とパパさんの弱みをごっそりと突いてますよね。
やー強い強い!!

今日の一作vol.236 二度目のはつこい…幼なじみ王道

二度目のはつこい (幻冬舎ルチル文庫)

二度目のはつこい (幻冬舎ルチル文庫)

良成の幼なじみ朔人は歌や踊りが大好きで、レッスンに励みオーディションに合格して、今や人気アイドルになっていた。ほとんど登校できないながらも籍はそのままで同級生。卒業式までひと月もないが、最後になんとか登校したいとやってくる。
周りはアイドルのサクヤとして騒ぐが、良成は朔人には友情以上の気持ちを持っていてデビューするときに胸が引き裂かれるほど辛かったし、また想いがかき立てられるのを避けて極力関わらないようにしていたけど、朔人は良成との時間を持ちたいが為に登校してきているようなもので。


芸能界ものは好きです。
朔人も健気だし、夢もちゃんと叶えて、良成を心の支えにして偉い。
良成も朔人の夢を壊さないように自分を抑えて、しっかりしてますな。
気になるのはマネージャーの園崎さん。
そしてメンバーの人々。
外野も楽しそう。
スピンオフがいっぱいありそうです。

今日の一作vol.235 恋神様の言うとおり…縁があれば自ずと成就するもんです

恋神様の言うとおり (プリズム文庫)

恋神様の言うとおり (プリズム文庫)

大学入試の日に満員電車の中で痴漢にあった高良。助けてくれたのは長身のカッコいい人。助けてくれただけでなく自分の焼いたというパンまでくれた。
おかげで大学にも無事合格したのでお礼が言いたい、もう一度会いたいと、パンをヒントにベーカリーを巡って、やっと見つけだした。
彼、月代のベーカリーは隠れ家的なためか、それ程繁盛はしていなかった。高良は通いまくっていたが、お店をたたむかもと聞き、近くにある神社へお店存続の神頼みに。すると、雛祭りのアラレと一緒に子ぎつねが飛んできた。
その子ぎつねは神様だという。信じられないけど、他の人にはその子ぎつねがみえないようで。


琥珀が可愛い。
はっきりいって主人公の2人はどうでもいいくらい。だって、お互いに好き同士なんで、いつかくっつくでしょ。
琥珀のイラストをもっといれてほしかったわー。
神様の養成学校とか面白い設定です。
RINNEみたいだなーとか。脳内では高橋留美子さんのイラストに変換して読んでました。
その後とか、読みたいなー。

今日の一作vol.234 裏切者…大事な人だけは裏切らない。

裏切者 (ショコラ文庫)

裏切者 (ショコラ文庫)

父親の研究を狙った何者かにある夜、一家で攫われた。七海は犯人の一人リムに自分と寝たら家族を解放してやると言われて混乱の中身を任せる。しかし犯人の一人はリムの見張っていろという言いつけに背いて両親と兄を惨殺してしまう。
リオは七海に約束を破ったことを詫び、仲間であるはずのそいつを殺す。七海はそのままリムに連れられ日本を離れ、セックス依存症に。
一年以上がすぎ、ある日七海は香港で発見され日本に戻る。行方不明の家族について警察に聞かれるが、PTSDで事件を話すことができなくて。

ストックホルム症候群なんだろうけど、リムしか縋る人もなく、リムの生い立ちとかも七海には想像もつかないほどの過酷さで、身体だけでなく心も奪われたんだなあと自然と七海の気持ちがわかりましたね。
リムが犯罪者だけど、七海には最初から惚れていたといってもいいくらいで、七海との約束を破ったかたちになって、もう決して裏切らないというのが、すとんと理解できました。
結構な純愛だなあと思えた。
よかった。