今日の一作vol.273 初恋の相手は天使でした…ヘタレすぎる。
- 作者: 杉原朱紀,高星麻子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2017/07/18
- メディア: 文庫
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しかし日和は突然いなくなったとしか思えず寂しい思いをしていた。
6年ぶりに帰ってきた流成に再会。相変わらず日和には優しい流成はだが、前よりも愛らしくしなやかな青年に育った日和を前にまた気持ちを抑えられないと悩む。
ヘタレの攻め流成くん。
そりゃあ家族から省みられずに日和の家庭で育ったようなものだけど、赤ちゃんのころから日和一筋になって、さすがに自分でもヤバいと思ったのはえらい。
だけど逃げたり、監禁したりする前にまずは告白しましょうねー。
日和はすくすく育って流成でもはたくくらいしっかりものになったんだし。
天使だなんだと夢みすぎじゃ。
あと日和の友人の大澤の出てくる意味は?かなりキャラ作りしてるので、なんか嫉妬要因にするのかなと思ったのに。
最終的に話は惜しい感じ。
もう一つ盛り上がりがほしかったなー。
今日の一作vol.272 祝福された吸血鬼…ひきこもり吸血鬼はベタ甘で可愛がろう
- 作者: 宮緒葵,Ciel
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2017/06/27
- メディア: 文庫
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永遠の命を得たものの自分は化け物にされたと嘆きナハツェールにしたラルウァを憎み、やっと三百年たったところでラルウァを塵とかしてやった。
それからまた二百年、一人で生きることに飽きていたある日、アウロラの住む古城を囲む魔の森で国を追われ逃げてきた少年を拾う。彼はかつての妹によく似た美少年で王位継承争いに巻き込まれた王子であった。妹にも似ていたし気まぐれで彼をフロースと名付けて城に住まわせた。
フロースはアウロラの正体を知ってなおアウロラを慕い、やがて5年が過ぎたが、華奢で愛らしかったフロースは若き獅子のような青年に育った。
そして暇に任せては毒薬のような霊薬をつくり効果を試すことを楽しみにするようなひきこもり吸血鬼のアウロラの面倒を見てその美しさを磨くことに心血を注いでいた。
だが、そこへまた魔の森に侵入者が。
楽しい!
吸血鬼になってしまったアウロラの辛さや化け物としての自己嫌悪もよくわかるし、だからこそフロースを慕わしく思っちゃいけないと耐えるのもわかる。
でもフロースは一目惚れでアウロラとともに生き、お世話したいと思うし、虎視眈々と狙う性格の黒さもいいですね。
宮緒さんの話はこの性格の黒さとか執着とか変態さがよいです!
しかもアウロラの天然ボケがいい!
毒薬いや霊薬をいそいそと取り出すとこや色ごとに鈍いとこがまたよろしい!
読みながらニヤリとしてしまう。
ふふ。
今日の一作vol.271 結婚したいと言われても…バカップル成立です。
結婚したいと言われても【特別版】(イラスト付き) (クロスノベルス)
- 作者: 秀香穂里
- 出版社/メーカー: 笠倉出版社
- 発売日: 2016/08/26
- メディア: Kindle版
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そんなある日、新規でやってきた里見は人気作家で背も高く顔もハンサム。しかし自分の見目には拘らないのかボサボサの髪にトレーナー姿。何度か女性と会わせてもうまくいかない。しかもなんと那波のことを気に入ってくれたようで、一緒に食事をしたいと言う。気になる存在だし、ならばと那波は里見に付き合い、外見を磨き食事をし、果てはホテルまで行ってしまった。
会員相手に本当はいけないのに、里見のストレートさについ構ってしまって。
大型犬に懐かれつい手をかけてやり、手放すのが惜しくなりましたとさ。
まあ前提として横暴な前カレに振り回され疲れたところだったので、甘々な里見がストンときちゃったんでしょう。
なんだかんだとくっついた二人ですが、エッチの時に口数多いのはどうよ。言葉責めというより砂糖まぶされてる感じ。
まあ那波がいいならいいけどね。
巻末のショートは砂吐くほど甘いです。
覚悟の上で読みましょう。(;^_^A
今日の一作vol.270 甘い夜伽 愛の織り姫…世間知らずで自己評価低い子はイラつくがそこが庇護欲なのか
- 作者: 華藤えれな,小椋ムク
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2017/01/10
- メディア: 文庫
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火事の損害での借金を返すために、祖父のやりかけの仕事を完成させ祖父の名で着物や帯を売ることに未紘は苦痛を感じていた。それでもまだ足りないと取り引き相手に未紘は体を売ることも。
そんな日に愛人契約を持ちかけてきた相手が、頼人だった。
京都の粘度の高い古式さが、未紘を締め上げていますね。
ストレートに悪いのは叔父さんですが、未紘も疑いすらせず諾々と受け入れてるし、自分が悪いんだといわんばかりなのは好かんです。
出自や格式や実の姉の嫉妬やら色々混ざってとぐろ巻いてます。
そのへんの絡みはいいけど、わりと頼人がヘタレというか、未紘からみる凄い素敵な何でもできる人という印象ではないと思う。生まれたときから知ってたんなら、どうにかしてやれや。
愛人契約とか今更か。
連れて逃げようくらい失敗してもやってみればよかったのに。
まあ頑張って出世したから戻ってきたんだなーとはおもうけどね。
良かったねーとは思うものの、ツッコミいれたい話でした。
今日の一作vol.269 リバーサイドベイビーズ…ありえんな。若いな。
- 作者: 砂原糖子,雨隠ギド
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2016/03/09
- メディア: 文庫
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喧嘩上等な毎日を送っていたが、わりのいいバイトをしようと、女装でキャバクラの面接に。三丈は疑われることなく採用。多真上は彼女が心配で女装してまでついてきたと誤解される。
三丈はバイトにもなれ、贔屓客もつく売れっ子に。だが、多真上の様子がだんだんとおかしくなり。
いくら家出同然母親の再婚で家に居場所がないからとホームレス状態で親が放っておくのがまずありえない。
そのまま高校生やってるのがありえない。
連れのたまがヤクザかなんかなの家なんかしらないけど、バカすぎる。
などと色々突っ込みどころ満載なんだけど、二人の気持ちはよく理解できるし、若いね!とこちらが恥ずかしいくらいにバシバシぶつかり合う二人。
しかしこれからはどうすんのかね。
ちゃんと働けよ、と余計な心配をついしてしまう話なのでした。
今日の一作vol.268 妖精王の護り手ー眠れる后と真実の愛ー…くせ者妖精王も気になるけど、護り手が主役です。
妖精王の護り手 ─眠れる后と真実の愛─ (リンクスロマンス)
- 作者: 飯田実樹,亜樹良のりかず
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2017/06/30
- メディア: 新書
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そして迷いエルフを見つけたはいいが、その娘は人買いに攫われてしまったという。その双子の弟が姉を捜しに村をでたと聞き、ダークエルフにさせないためにも、弟メルヴィと迷いエルフ・レイラを救いに共に旅にすることに。
ハーフエルフであることで、人間に酷い目にあわされ、人と接するのを嫌うようになり無表情で情緒もうごかないレオだが、災厄を招くと村人に嫌われても心の綺麗なメルヴィに癒やされお互いに惹かれ合うように。
身体も結ばれ、無事レイラを救い出したらエルフの里で一緒に暮らそうと決めたが、救出時危機が迫った時にメルヴィの力が目覚め、迷いエルフはメルヴィだったと分かり。
けっこうエッチ多いです。
お互い好きな相手が出来て両思いでもりあがってがっついてます。
お話しはそれ程こみいってないですし、まあそこそこの面白さです。
こゆく書けばもっと色んなエピソードも入れてもらえたのかな。
けっこうさらっとしてますが、妖精王のディートハルトと側近のラーシュのやり取り好きです。
スピンでこちらを是非読みたい。
今日の一作vol.267 桜吹雪は月に舞う…天然人誑しには百人斬りも誑かされる
- 作者: 宮緒葵,笠井あゆみ
- 出版社/メーカー: 海王社
- 発売日: 2017/06/28
- メディア: 文庫
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高位旗本 統山家の一人息子、好文はある夜、訳あって家出をする。
ごろつきに狙われ応戦するも数多く危ういところを明星という金眼の男に助けられる。明星は一目惚れしたと好文を何も聞かず匿ってくれた。
武家のものしらずな好文を構い片時も側を離れずに世話をする明星に心惹かれていく。
やがて一年が過ぎ、すっかり町人の暮らしにも慣れ、明星には身体まで愛され尽くされていた。
だが、好文を邪魔に思う義叔父に所在を知られて命を狙われて。
遠山の金さんバージョンです。
同じ恵渡の話、前二作ありますが、違った面白さですね。
話のボリュームもあるし、読みこぼしすると勿体ない気がしてじっくり読んだので時間かかってしまった。
いやホントにじっくり読みましょう。
宮緒さんにしてはエロさは抑えめかと。
たっぷりありますけどね!!
時代劇好きなんで、前は暴れん坊侍で今回金さんで、次は水戸黄門か仕事人か。
シリーズ化希望です!!
好文の天然甘え術がツボです。
抱っこしてもらうのに慣れてるなんて(≧∀≦)
どんな殺人鬼でも顔面デレデレ崩壊させるなんて凄い!
罪だわ~!!