ゆかのんかズよみごと!!

読んだこと見たことを思い出したらお知らせします。

今日の一作vol.33 七夕です。色んな風習や伝説節句などがまじりあって現在の七夕祭りの形になったそうで。

織り姫彦星の話も実際は恋にうつつをぬかしたバカップルの話だと聞いている。ちゃんと仕事もしなきゃ世間的に認められないよって話よね。

世間的に認められにくいというBLの、七夕に読むならこの話でしょ。

ルチル文庫 凪良ゆう著 
「雨降りvega」
雨降りvega (幻冬舎ルチル文庫)

これはですね、じっくり読みたいです。

高校生の文人天体観測の趣味を通じメールを「アルタイル」と交わすように。
高校卒業式の後ゲイであることで傷ついた文人はアルタイルと会い惹かれるが、その後音信が途絶える。
数ヶ月後彼は姉の婚約者として現れ…

その後色々あって2人は両想いになるけど、やはり離れることに。
婚約も解消し消息も不明に。
それでも文人は忘れられず、偶然彼の居場所を知り、会いに行き…

とまあラストはハッピーエンドなんですが、さすが凪良さんうまい!
小物使いもうまいし、ラストいつもの雨降りの空ではなく晴れた星空で終わるなんてニクイ演出です。

まあつまり恋に溺れることなくお互い自立できたらいうことなし。というかんじですかね。
この二人は特に真面目な二人なんで、まわりはどうでも良いという関係には溺れない。だから何年も離れしまったわけで。とにかくじっくりなんです。