ゆかのんかズよみごと!!

読んだこと見たことを思い出したらお知らせします。

今日の一作vol.47 馬鹿と嘘と恋。

新人さんですねー

ショコラ文庫 さくら芽留著
「馬鹿と嘘と恋」
【Amazon.co.jp限定】馬鹿と嘘と恋(SSペーパー付き) (ショコラ文庫)

新人さんだからというわけでもないでしょうが、堅いかな。
こなれてないというか、ぎこちないというか。

事故で記憶をなくした彰は病院で目覚めたときに側にいた啓太に自分たちは同じ大学の学生で、恋人同士だと教えられる。
なんとなく自分とは正反対な性格の啓太と本当に恋人同士なのかと疑問に思いながらも思い出せないので、とりあえずしばらく一緒に過ごすことに。
そして段々と啓太になじんで愛しく思えるようになったが。

記憶喪失の相手に恋人だと偽って一緒に過ごすというのはよくあるし、それはいいのだけど、啓太が馬鹿すぎて、感情移入できなかった。
彰視点ばかりでなく、啓太視点からも読ませてほしい。でないと何故ここでこんなにバタバタしてるのかとか、わからないし。啓太がどれだけ彰を好きなのかが全く伝わってこなかった。
事故前の啓太が馬鹿でムカつく奴としか思えないし、無視より言い返してほしいから嫌なこと言うとか。それなのに恋人だったとか嘘ついてバレたら無視どころじゃないだろ。ふつー
奇跡的に彰が好きになったけど、ありえねー。
彰も好きだ好きだ言いすぎ。言うわりになんか気持ち入ってないように感じちゃう。
まとまってるんだけど、うーん?


新人さんでも勢いある人もいるし、ぎこちない文章でもドキドキする人もいますが。
そう、要トキメキですな。トキメキ!