ゆかのんかズよみごと!!

読んだこと見たことを思い出したらお知らせします。

今日の一作vol.60 日常系不思議ストーリーだそうで。

ルチル文庫 御堂なな子著
「お月さまの言うとおり」
お月さまの言うとおり (幻冬舎ルチル文庫)

いじめっ子といじめられっ子の幼なじみの二人、神社の息子・真理と寺の息子・清士。神事のために帰省したが素直になれないまま恋心ばかりはつのり。

御堂さんがあとがきで言うように、本格ファンタジーでもないので、日常系不思議ストーリーだそうです。
確かにありそうでないような話ですね。
兎を祀る神社ということで、真理には狛兎のハツとマツが見えます。
清い身体でないと見えないので、清士とむすばれてからは見えません。
幼なじみで昔から好きなのに素直になれない話を神事やウサギなどの動物虐待の話を絡めて想いをうちあけるという流れで、ウサギ可愛いし、面白いです。

ただ、真理が一々穢れが、とか、いじめられたことばかりを清士に対して根に持つというか、自分なんかみたいな思考を何度も書かれたのは読んでて不快でした。
一度書かれてれば分かるし、できればもう少し清士の気持ちもわかりやすくしてほしかったかな。