ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.76 砂漠ツアー行きたいね

カクテルキス文庫 上原ありあ著
「囚われた砂の天使」
囚われた砂の天使 (カクテルキス文庫)

砂漠ツアーに参加した大学生の凜は砂漠に一人置いて行かれ迷子に倒れる寸前に見た青年に助けられる。彼はザファール王国の第一王位継承者アシュファルで、凜を伝説の砂漠の天使だとして寵愛して。

もうちょっと複雑なのかと思ったら期待はずれ。ただの砂漠ものにしてもあんまりワクワク感がない。
王子はかっこいいけど俺様でもないし、凜もはねっかえりでもないし、なよやかでもない。普通の子なんで、王子が本当に好きになったというところがわかりません。ここでぐっときたのかというとこがみえなくて、よくこれで一生ともにしようと言えるなあとむしろ感心。
同じような説明が何度も入り飽きるし、姉のマリアムは何のために出てきたのかわからんし(なんとなくわかるけどいらないエピソードかな)、カリムがなんでそんな不満を持ってたのかもわからん。
いっそHばかりに偏れば意味などもとめないのに、Hを魅せるとまでの力量もない。
あとがきをみたら10年前の文庫化だそうで、ならベテランのはず。
文庫化ならせめて何度も入る同じ説明を省いたりできたのに。それだけでかなりスッキリするのに。
あーあ。