ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.79 淫紋が書きたかったのね

ガッシュ文庫 和泉桂著
「淫紋の贄」
淫紋の贄 (ガッシュ文庫)
外法使いが集う村で、巫として暮らす時雨。美しいが残忍な陸上の命で、咒禁師・ひさぎに近づく。記憶喪失を装った時雨を自宅に住まわせてくれた剛胆で優しいひさぎにしだいに惹かれていった。
しかしひさぎの力を奪うために陸上に淫紋をつけられ、快楽に呑まれる淫らな身体に。そしてまたひさぎの力を蓄えるためにもとに戻され。

陸上とひさぎは幼なじみで、道はいわゆる陰と陽の力を使う2人に別れてしまったけれど、陸上はひさぎを好きなんだろうなあというか、執着してますな。
時雨が二人の間で可哀相なことに。
妹のために陸上の言うとおりにするしかないのですが、ひさぎに会えてよかったのか?
力を蓄える器に使われ、そのためになんでモブ姦が必要か?あとがきでもあったけど好き嫌いが分かれます。

ウブでおきゃんでかわいい時雨に惹かれないわけないし、その上やらしくなってたらひさぎはメロメロですな。
だけどラストなにがしたかったのか、陸上は日本を破滅に導きたかっただけなのか、ひさぎに絡んで欲しかっただけなのか。
2人が子供のころの説明がざっくりし過ぎ。何かまだあるんじゃ、とか続くんじゃあとか、すごい消化不良な気分。

笠井さんのイラストはやらしさでは今やBLではNo.1だろうけど、時雨のウブさがもっとでる人のがよかったかも。