ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.83 世界のすべてをもらっても君がいないと生きていけない

ディアプラス文庫 砂原糖子著
「世界のすべてを君にあげるよ」
世界のすべてを君にあげるよ (ディアプラス文庫)

駆け落ちをして兄弟のふりをして暮らす洸生と省也。二人は元は大病院の院長の息子とその病院勤務の看護士だった。
省也は小さな病院の看護士をして、洸生はレストランのバイトをして暮らしていたが一年が過ぎ、幸せながらもこのままてはいけないとも思っていて。

砂原さんの話の中ではH多いです。
かなり濃厚です。
愛しあってるし、このまま一緒にいたいと思う傍ら、洸生は医大にも入れたのにただのバイトで終わっていいのかという省也の気持ちもある。
結局別れようと色々画策する省也だけどそんな省也の気持ちは洸生にはよくわかっていて。
さすがにベテランなので話のつぎかたというか過去を振り返ったり戻って現在を書いたりとその持っていきかたがとても上手いです。
そして最後の洸生の手紙はじんときます。
一緒に帰りたいと未来を信じたいとやっと思えた省也にほっとしました。

その後の話ものっていて、洸生が医大に戻って遠距離恋愛なんだけど、ちゃんとラブラブなんで良かった。
世界でただひとりの人に出会えるのって、いいですなあ!