今日の一作vol.133 機上の恋は無情!…理解できない方向性
- 作者: 砂月花斗,慧
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2013/02/14
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
同機に居合わせた黒瀬に気に入られセクハラを受けイカされてしまう。
おかげで飛行機を怖いと思うこともなく無事結婚式にも出ることができたが、黒瀬のことは会いたくはないと思っていた。しかし、黒瀬のことを狙う黒社会の人間が、潤を黒瀬の恋人だと思い攫ってオークションにかける。性玩具として色々と施され潤は壊れかけていた。
黒瀬は潤を落札し記憶を塗り替えるかのようにして抱くが。
こういうダークサイドが書きたいならもっとキメるところはキメて、甘くするところは甘くとメリハリをつけて欲しい。
コミカルにしたいのか、エッチを書きたいのか。
もりこみすぎです。
最初は軽い感じで入ったので読みやすいかなと思ったけど、展開が気分的にもよくありません。
作者の好みなのか、やたらと浣腸のくだりが長く細かいのはうんざり。
黒瀬もカッコ良いとは思えないし、潤が散々な目にあってても愛しちゃうのは理解できない。体で落とされたかんじですか。
続編もありまして、そっちではまたクスリ漬けですし、潤がかなり女々しくなってる気がして、イラつきました。
黒瀬の生い立ちから派生した話ではあるので、黒瀬が屈折してるのも潤への愛情表現が極端なのもわかるのですが、潤がそれをあっさりと受け入れすぎです。
それにエッチが痛いし、全く気持ち良いとは思えない。下の世話もどうしてかリアルに書かれてるし。
こんなマニアックな話は私は好みでないのでスミマセン。
スカトロや痛いのが大丈夫、むしろ好きな人にはいいんじゃないでしょうか。
何だろう。例えば沙野さんや水原さんのようなダークサイドの話は渋くいやらしくてよいのに。
折角文庫化してるのに同人よりも感動しない。