ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.136 百ヘクタールの愛をきみに~広大な溢れるほどのしつこい愛、穂波の縮こまった心には必要なんです

百ヘクタールの愛をきみに (ショコラ文庫)

百ヘクタールの愛をきみに (ショコラ文庫)

母親に疎まれ祖母に引き取られ育った穂波。祖母の死後独りで畑と書道教室を引き継ぎ暮らしていた。
そんなある日幼なじみで一度だけ関係を結んだ篤志が五年ぶりに帰ってきた。
会いたかったけど会いたくなかった。
自分は疫病神なんだから、と篤志に冷たく接するも篤志は懲りずに構ってくる。
本当は嬉しいけど、自分のせいで篤志は野球も止めたのにと自分を追い込める穂波。その名は意味があるんだからと言ってくれる篤志には幸せになってほしいのに。


篤志の粘り勝ちです。
穂波の、自分は、というのはもう刷り込みですから、よくぞ篤志と出逢えたものです。
実際に穂波のような子がいたら篤志のような諦めない愛を見せてくれる人がいないと辛いでしょうね。

設定的にはよくあることなんですが、某作者さんのような暗さもなく、写真をみてみたいと思う清々しい情景がよかった。
どんな広さでも、いっぱいという意味で百ヘクタールと使うというのが印象に残ってます。