今日の一作vol.138 捕蝕…お互いに捕らえて捕らわれて
- 作者: 宮本れん,サマミヤアカザ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/01/07
- メディア: 文庫
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資料室へ行くと不知火は急に態度を換え、水上を強引に抱いてくる。
その後不知火を避けていたのに、水上の家にまできて、不知火の家に住み在宅勤務をするように言う。
資料室の映像を見せられ脅され水上は言う通りにする。
不知火は水上の犬になりたいと、水上を束縛し、そして水上に束縛されたいと言ってくる。
おかしいと思いつつもどうしてか異様に興奮する水上。
二人は閉じた世界でお互いに捕蝕しあう。
不知火が犬希望なのはどうぞ後勝手にと思うし、水上がそれに応えられるご主人さまなのだったのもどうぞという感じ。
重さがないといいますか、犬希望の変態はやはり宮緒葵さんの書く変態には適わないと思う。
目指すところはなんとなくわかるけど、掻き立てられるドロドロとしたものが軽いです。
あと不知火が水上に目を付けたところを書いて欲しかった。
いきなり愛してますでは、納得できない。
犬にしてくれそうな資質を見抜いたようなことを言ってたけど、いまいちわからん。