今日の一作vol.141 武家の初恋…真面目で堅物でも優しい『逃げ恥』ヒラマサさんみたいで応援したくなる話
- 作者: 小林典雅,松本花
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2016/10/08
- メディア: 文庫
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音弥はまだ下積みの役者であり芝居小屋が営む陰間茶屋の色子でもあった。
怪我をして舞台に出られない間はずっと客をとらされているという。
榊は自分が音弥を指名して買う間だけでも体を休ませてほしいと、度々通うようになる。
音弥は榊が手を出してこないのを変な人だと思いながらも、段々とただ話をするだけでも楽しいし、音弥の舞台を早く見たいと言ってくれる榊を好きになっていく。榊は榊で、きれいで可愛く、そして気の強い音弥を始めから愛しく思っていたが、これまで四度の縁談で相手が突然死んでしまうということがあったために、自分が好きになると不幸になるのではと不安から援助するのみで諦めようとしていた。
そしてその頃音弥に身請けの話があって。
良いですね!堅物な榊と役者の音弥!
可愛い二人で新婚の様子も覗いてみたいです。
榊さんは「三匹の守り役」で出てきた時も変な人だなとは思ってたし、文十郎のことも、もしやとも思ってたら、やっぱり当たっていました。化粧するのが趣味というのを存分に発揮できるので音弥に会えたのは重畳。
まあ話のなかで化粧はどこいった?という展開ですけど、おいといて。
こういう真面目な人って一直線だから、初恋が一生一度の恋ですよね!
江戸時代の色々な生活がかいま見れたのも楽しかった。
文十郎の話も出してほしいな。
先の話はBL本ではないですからね。
是非このレーベルでお願いしたいです。