今日の一作vol.146 双性の巫女…無さそうで有りそうな島のしきたりはいつも理不尽
- 作者: 秀香穂里
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2016/10/27
- メディア: 文庫
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しかも巫女として神さまにその体を捧げなくてはならないといわれて、伯父に犯され続け体は簡単に快楽に落ちるようになっていた。
そして神さまに体を捧げるという祭りまであと一週間という頃、東京から休暇で島を訪れたカメラマンの久納と出会い、静流をただの静流として接してくれる久納に心惹かれる。久納もまた静流の神秘的な美しさに惹かれ、会って間もないのに互いに想い合う。
だが静流は祭りの準備と称して伯父と島の男らに凌辱される。
祭り当日には島の男達全員と交わりその身を神さまのために海に投げ出さなくてならない。
いったい自分は何のために生まれ生きてきたのか。
せめて好きな人に抱かれたいと久納と関係を持つが。
理不尽きわまりない話。
島のしきたりだかなんだか知らないし、両性具有だから巫女なんだといわれても。
やっぱり悪いのは父親ですよね。
巫女として差し出すのならせめて愛情をもって悔いのない一生にしてやるとかしてほしいよ。伯父さんのやってることに気づかないとかありえないし。
この伯父さんももっといい男に書いてもらえたら許せるけど、静流のこと好きなくせに、なんかやってることがそぐわない。
久納を目立たせるためなのか知らないけど、あまりにモブシーンとか多くて嫌になりました。
というか、巫女をたてる意味があるのか?
んで伯父さんが逮捕されるという段になるとすぐ祭りも止めてしまえるという簡単な収束に静流の今まではなんだったの?と、イヤなイヤな気分です。
久納と結ばれてよかったとは思うものの、スッキリしない。
こういう話はエッチ目的でも好きではないです。
思っていたよりももっと残念でした。