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ゆかのんかズよみごと!!

読んだこと見たことを思い出したらお知らせします。

今日の一作vol.147 今日、おとうとができました…この関係にいたるまで、そしてこれからの関係が簡単なものではないのです。

今日、おとうとができました。 (ダリア文庫)

今日、おとうとができました。 (ダリア文庫)

父親から虐待を受けて育った渋谷アカネ。成績は良かったので奨学生として高校に通ってはいたが、喧嘩など素行が悪く周りからは距離を置かれていた。
そんな時、保健室で具合が悪いのに女教師に襲われていた同級生、高井国春を助けてから状況は変わる。
高井は馬鹿だけど副生徒会長で周りから好かれる目立つ存在だが、渋谷に構うようになる。
渋谷にとって高井は何も恐れるものはないようなヒーローのような男だった。
だから自分のような存在と関わるべきじゃないとも思っていた。
だが、高井は渋谷のバイト先にも顔を出すようになり渋谷は好意を隠すように高井に傍若に接する。
高井も最初は興味のみだったのに、次第に渋谷の頑なさとたまに見える可愛いさに惹かれていく。
だが、父親に殺されそうになり、世話になっていた老人にも危害を加えられ、迷惑はかけられないと、渋谷は自分から保護施設へと行く。
しかし老人が亡くなり渋谷が自暴自棄になるところを高井の両親が保証人となり共に暮らすようになって。


表紙のフワフワしたイメージとは真逆のヘビーな話でした。
愛情を信じられない渋谷と一途に気持ちをぶつける高井。
もう痛くて仕方無いです。
ちょっと場面転換が早いというか、急に出会った頃にいったり、一緒に暮らしてる場面にいったりと、把握するのが忙しくじっくり読まないと二人のそのときの気持ちを理解するのが大変でした。
結局、高井の家と養子縁組みするので、おとうとができました。になるわけです。
おとうとでも、何でも家族になれるからいいのだけど、高井はしつこいので渋谷はゆっくりとだけど怖がらずに受け入れていけるようになるでしょう。
心も体もね。