ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.161 愛される貴族の花嫁…強引だけど運命の導きには抗えない

愛される貴族の花嫁 (SHYノベルス)

愛される貴族の花嫁 (SHYノベルス)

双子の妹、桃子が事故で亡くなり、婚約者である滋野井伯爵家の跡継ぎ・奏から身代わりとして結婚するように言われた一葉。子爵家を存続されるためにも断ることは出来ず桃子として嫁ぐ。
奏は一葉を抱き女として扱う。屈辱的だが、次第に体は慣らされ垣間見える優しさにも惹かれるようになって。

十年以上前の作品ですが、花嫁ものが続くなか、これを紹介しなくちゃ始まりません。花嫁ものの中でも切なさでは一番なんじゃ、と思うくらい私は好きな作品です。
一葉に横蓮歩する男とか、障害がいっぱいで、体は手に入っても心がままならない辛さに奏は苦しむし、奏の気持ちがわからないのに惹かれていくけど身代わりだからと空しくなる一葉。
最後はもちろんハッピーエンドですが、ありそうでなさそうな話が、とてもツボです。
運命に翻弄されながらも健気に芯を曲げない主人公が好きです!