ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.177 主治医の采配…あまり采配ほ振っていない。

主治医の采配 (キャラ文庫)

主治医の采配 (キャラ文庫)

夏目は新婚旅行中に拉致され、性奴隷として売られ、砂漠の王に買われて3年間。
内乱の最中に逃れ日本に生還したが、下半身が動かず髪は白くなり、生きる気力もなかった。
夏目の主治医についたのは高校時代の同級生・上條。
3年の間で、診察されるだけで反応してしまう身体になり心はそんな自分を認められず。
そんな夏目を上條は始め
持て余していたが、医師として男として夏目を救いたいと思うようになり。


拉致され、性奴隷にされるという下地があるにもかかわらず、なんでかいやらしさを感じませんでした。
まあ色々道具を使ったり、エッチの場面も多いのに、感じるのは苦悩ですね。
自分を認めて受け入れる、というのは簡単ですが。
上條も頑張りましたが、結局体内の針を抜いて自由を取り戻したのが決め手ですかね。
夏目は容姿が綺麗だからとか、誰でもいいからエッチしたいからとかそういう目でいる人には嫌悪を抱き、夏目自身を見て欲しいと思っている。
上條は意図せずそうなったワケで、医師としてはダメダメ。夏目を担当したことで、やっと成長できたのです。
やや昔の話ですが、読んでよかった。