今日の一作vol.180 不可思議よりも愛でしょう!…確かに吸血鬼要素よりラブと金
- 作者: 火崎勇,あじみね朔生
- 出版社/メーカー: 心交社
- 発売日: 2016/12/10
- メディア: 文庫
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子供はアルトと名乗り自分は吸血鬼でもう80歳を超えているという。
仲間が迎えにくるまで報酬を払うからという言葉に唆され、部屋に住まわせ面倒を見ることに。
そして吸血鬼といっても血を吸うのではなく性衝動というエネルギーを吸うという。そして吉永が竹垣を好きだと知り、吉永を吸ってその気にさせて。
思ってたより面白かった。
吸血鬼設定はアレですが、アルトの存在が竹垣と吉永の関係を深めたのは確かなんで、キューピットなのは確か。
そして甘いものを主食とするのもほのぼのしてるし、アルトが年取ってても子供なのは、心も体もですが、吉永の、自分が生きてきたなかで愛情を忘れずにいれてという実感を確信させることになってよかった。
読んでもらえれば分かるけど、吉永の真っ直ぐさがきちんと書かれているわけです。
ちょいイロモノ話ですが、内容も充実してていいですね。