ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.183 三日月姫の婚姻…ロリ、いやショタ。無垢な男の娘は罪ですな

三日月姫の婚姻 (ショコラ文庫)

三日月姫の婚姻 (ショコラ文庫)

日本画の大家を祖父にもつ冬姫は男でありながら、女として届けをだされ、学校もほとんど行かずに17才の今は家の中で、たまに祖父の絵のモデルをして暮らしていた。男とバレてはならない。
その訳は冬姫の母親が病弱ながら1人の男性と出会い身ごもり、自殺行為と言われながら冬姫を産んだこと。
そして、相手方の久慈家は資産家で、父親は跡継ぎ。男子を産んだとなれば、のちのち後継者争いに巻き込まれる。それを避けるためでもあった。
そして母は4才のときに、そして父もまもなく亡くなっていたらしい。
そして祖父は孫の冬姫には厳しく、些細なことでも怒り手をあげることも。
そんなある日、庭で冬姫は久慈貴仁という画廊を営む青年に会う。
彼は冬姫の母の葬儀の日に同じく庭であった青年だった。そして貴仁は冬姫に結婚を申し込んできたが。


もっとドロドロしてるかと思ったら、なんだかあっさり形がついたので、肩すかし感がたっぷりです。
冬姫が何も知らないのが可哀想な感じなんでしょうが、自分でも自己嫌悪してるけど、逃げ出そうとすれば監禁されてるわけでもないのだからどうにでもなる訳で、イライラする場面も。
そして貴仁も、4才の時の冬姫を見て13年会ってなくて、一応母親そっくりだから美人なのは想像できてたし、心の寄りどころだから、再会してすぐプロポーズしたんだろうけど!
イケメンでなきゃ怪しい人ですよ。
あらすじは興味深いけど、結局男とバレたってたいしたことないんだし、読み終わってなんでこんなにこの人達は悩んでいるのかと思った。
笠井さんのイラストで助かってるかも。