今日の一作vol.186 甘くない嘘をきみと…兄はツンデレ?いやヤンデレかな?
- 作者: 李丘那岐,水名瀬雅良
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/12/15
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
向井沢頼は若手演技派俳優として注目されているが、5年前は顔だけと言われ悩んでいた。その頃舞台の仕事で一緒になった劇団員の鈴木涼一に演技指導をしてもらい、その舞台を転機に成功していく。そして鈴木に自分のマネージャーになってもらい、以後鈴木のスパルタながも頼の直情型の性格をうまくコントロールするやり方に慣れ、順調に仕事をこなしていく。
だが、頼の弟の恵が恋人を得、自分の中で気負っていたものがひとつ外れたような感じになる。
そして鈴木の様子もまた変わり、べったり一緒だったのにもう一人でも大丈夫だろうと急に距離をおくようになり、頼は落ち着かなくなり。
弟編のほうで出てきた頼は威張りちらして、あんまり好きではなかったけど、こちらが本編になって頼の立場をみてみると、なる程それは意地にもなるなと納得はしました。
でも好きかと言われるとこんな面倒くせー男は鈴木にいたぶられてるのが似合いだと思います。
仕事に対する姿勢はいいけど、理解しのばしてやれるのは鈴木だけ。
リバにもなれそうな2人の取っ組み合いは好みではないので。
でもお話は好きです。流れとか自然で劇中劇も面白そうな話ですし。