vol.195 パペット…ミイラ取りがミイラに
- 作者: 丸木文華
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2017/01/27
- メディア: 文庫
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そして桐谷が担当した人達はみな潰れていくという噂も。
紡は力試しと元の話を描くが不評に。桐谷に冷たく切り捨てられるところを縋って絶対逆らわないと誓う。そのまま桐谷に抱かれるが、何も違和感がない。すると今まで夢でみていたことはすべて現実だったという。
紡自身は不自然と思っていないが、両親の記憶や自分が不快に思ったことはすべて忘れて違う記憶にかえていた。
桐谷はそんな紡を見抜き興味を覚え、抱えているものを漫画に昇華させてやることに意義を見いだしていた。
紡は桐谷に守られ指示通りに描くことで安らぎを覚え、桐谷は紡の異常な理想に対する煌めきに逆に操られているのをしりながらも守り囲っていくことを喜びとするのだった。
ちょっとゾッとする異常な人達の話ですね。
割れ鍋に綴じ蓋なのはいわずもがな。
周囲にあまり迷惑をかけないようお願いしたいです。
丸木さんの話は一種独特ですから、普通の話ではないとは思ってましたが、キャピキャピな話をいつか読んでみたいです。
私はこういうサイコな話はまあ大丈夫ですが、無理の人もいるかもですね。
みずかねさんの柔らかなイラストに助けられているのもありますね。
面白かったけど、紡の異常な魅力に捕らわれた桐谷さんは、逆に操り師にさせられたわけですね。
おそろしー。