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今日の一作vol.219 喫茶男子と子守りと甘い恋…ネガティブ男子は子守りも恋も自己否定

喫茶男子と子守りと甘い恋 (幻冬舎ルチル文庫)

喫茶男子と子守りと甘い恋 (幻冬舎ルチル文庫)

喫茶店を営む和帆には8つ年上の兄和則がいて、その友人の達紀や後輩の正弘なども常連として店にかよってくれる。
和帆は自分が生まれたせいで母を亡くしたと思い、父や兄に申し訳ないという思いを抱えていた。なので父も亡き今は兄には出来るだけ恩返ししたいと思っていた。
そんな時兄の妻の亜弓が交通事故にあい入院、その息子祥吾の面倒をしばらくみることに。
しかし慣れない子守なうえ、二歳半という反抗期の祥吾には手をやく和帆。
次第に体も精神的にも疲れていく。
そんな和帆に達紀は無理をするなといい、頑なに和則や祥吾のために尽くすのに焦りを覚えたのか和帆に告白し自分のことも考えてほしいと言うが、和帆はこんな自分を?と困惑し。


色々めんどくさいですね、和帆くん。
達紀の目線で少し書いても欲しかった。
和帆が自分否定なのはよくわかるし、よくいえば無垢なのはいいのですが、そのネガティブさが前面にでていて、彼はどんな魅力があるのかわからないです。
達紀の熱情もあまり伝わらず、この人は和帆のどこが好きなのかなーと。映画などの趣味嗜好が同じなのと幼なじみ的なとことはわかるけど、察する範囲で、じわっとするだけでよくわかりません。
和帆の魅力が、可愛いとかわかりやすいなら達紀の気持ちもそれ程ふわりとしたものでも気にならないのに、ネガティブくんでは。
あと正弘の立ち位置はなに?
なんでこの人をこんなに出しているの?
例えば達紀が嫉妬するとか、恋愛の面でも味方になるとか、役割としてはもっと使えるのに、子守りの部分でしか関わってないので、必要性ないな。
中途半端です。
もっとつかってやって。

全体的にしっくりこない。
達紀をもっと頼れる男に書いて和帆を可愛がりまくると、甘い恋として成立するんだけどなー。
最後のほうでエッチ後の過保護加減をもっと最初からだしてて欲しかった。
最初からベタベタに和帆を構ってやればこんなに好かれてんのに気づかないなんておばかさん、とか思えたのになー。。