今日の一作vol.239 猫を拾ったら猛犬がついてきました…なんか楽しかった
- 作者: かみそう都芭,小椋ムク
- 出版社/メーカー: 三交社
- 発売日: 2017/02/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
そして官能小説家なのに経験のない祐希。マンネリ化してると宗哉に指摘されあれよあれよとフルコースを経験することに。
純平も懐いてるし、刺激的で仕事もはかどるし、気持ちいいしで、嫌悪感というのは特にない。背中に刺青のある宗哉は近所を縄張りとする宇梶組の後継ぎだというが、それも特に忌避もなく、家族になろうと告白されて揺らぐが。
祐希が家族の縁に薄く、親戚をたらい回しにされ、やっと従兄に居場所をもらったのに、純平を残して死んでしまうわけで、その下地があってこその、宗哉を受け入れることに意味があるんですな。
昔ながらの極道一家なんで、悲惨なことにもならず、官能小説家ということもまた宗哉の弟の七於との確執もなくしてくれて。
その辺もっと読みたかったなあ。
純平も少し育ったころを読みたいな。