ゆかのんかズよみごと!!

読んだこと見たことを思い出したらお知らせします。

今日の一作vol.265 きみはまだ恋を知らない…タイトル通りでしっとり!

シングルマザーの母の影響で、性嫌悪・接触嫌悪になってしまった絵本作家の司。母亡きあと、絵本だけでは暮らせないので副業として家事代行サービスのアルバイトをしながら暮らしていた。
ある日、青年実業家の藤谷の指名を受け、彼のマンションに通うことになった。
藤谷は極度のきれい好きらしいと聞き緊張していたが、仕事おわりについ高層階からの眺めに絵を描いているところを見られたが、彼は優しく、司に色々親切にしてくれた。
そして司が触れられることに拒否反応をみせ、その理由を知ると、練習して慣れるようにしようと言ってくれて。


母の影響やゲイかもしれないという自分に嫌悪する司ですが、そのせいで人との対応がうまくできない。でも藤谷にはゆっくりと惹かれていく。
その過程がよく理解できて、しっとりとした話になってます。
なにより志水さんのイラストがよい!
藤谷も司もイメージ通りで、読んでよかったという作品。
もっと欲を言えば
藤谷目線からの話も読みたいし、絵本がヒットしてからの世間の評価に戸惑うところとか、ホントの異母兄とかから藤谷さんが司を守ってやり合うとか、読みたいですね。
続編希望ですね。