今日の一作vol.270 甘い夜伽 愛の織り姫…世間知らずで自己評価低い子はイラつくがそこが庇護欲なのか
- 作者: 華藤えれな,小椋ムク
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2017/01/10
- メディア: 文庫
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火事の損害での借金を返すために、祖父のやりかけの仕事を完成させ祖父の名で着物や帯を売ることに未紘は苦痛を感じていた。それでもまだ足りないと取り引き相手に未紘は体を売ることも。
そんな日に愛人契約を持ちかけてきた相手が、頼人だった。
京都の粘度の高い古式さが、未紘を締め上げていますね。
ストレートに悪いのは叔父さんですが、未紘も疑いすらせず諾々と受け入れてるし、自分が悪いんだといわんばかりなのは好かんです。
出自や格式や実の姉の嫉妬やら色々混ざってとぐろ巻いてます。
そのへんの絡みはいいけど、わりと頼人がヘタレというか、未紘からみる凄い素敵な何でもできる人という印象ではないと思う。生まれたときから知ってたんなら、どうにかしてやれや。
愛人契約とか今更か。
連れて逃げようくらい失敗してもやってみればよかったのに。
まあ頑張って出世したから戻ってきたんだなーとはおもうけどね。
良かったねーとは思うものの、ツッコミいれたい話でした。