ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.274 境界ボーダー…十年愛のわりに愛が感じられない。事件が出張りすぎ

境界  ボーダー (幻冬舎ルチル文庫)

境界 ボーダー (幻冬舎ルチル文庫)

築地東署の刑事、松本と渡辺。高校から大学そして職場も一緒。二人とも美形だが、全くタイプが違い性格も真面目な渡辺と根無し草のような松本だが、親友としてやってきた。
ある日、人気俳優がホテルで死亡。そのパーソナルカウンセラーが容疑者に。だが松本は彼が犯人とは思えず、話を聞こうとすると飲みに誘われ、酔っ払い、翌日ホテルで目覚める。と、第二の殺人が起きていて、容疑者と飲んでいたことか問題に。渡辺にホテルでのことを疑われ、そのまま松本は犯されてしまう。
松本は謹慎の身ながら事件を追いつつ渡辺のことを考える。


事件は面白いというか、よくよくできてるなあと思います。
でも、渡辺からの愛も松本の気持ちもあまり共感できるような箇所がないですね。推測として、高校大学と渡辺つらかったのかな。くらい。
松本もぺらい。
その変わりのなさが味なんだろうけど、容疑者の榊にかけるくらいの執着を渡辺にも。
犯人はまあ予測できましたが、気分のいいもんではないですねー。ペドはいかーん。
タイトルのボーダーは親友と恋人のということなんだろうな?
恋愛ものという感じしなかったので。