ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.298 双獣姦獄…タイトルのインパクトより甘く切ない

双獣姦獄 (ダリア文庫)

双獣姦獄 (ダリア文庫)

バイオ技術に特化した緋乃インダストリーの副社長を勤める葵。社長である父の研究している「プレイロイド」性処理目的の義体に頭を悩ませていた。セックスに対しての拒否があったのだ。というのは昔襲われたことがあり、兄の蒼志が助けてくれたが、それ以来、兄しか許せない。
兄と愛しあうが最後までにはいたっていなかった。
そして6年前、兄は事故で亡くなった。
それ以来葵は火照る体を自分で慰めるのみ。
ある日、プレイロイドのBEASTと呼ばれる2体がラボに回収され、メンテナンスをうける。彼らはマスターを壊してしまうほど、強烈な快感を与えるという。
そんな危険なプレイロイドは必要ないのではと、葵は確かめにラボへ。
すると何故か葵が触れただけで凍結状態が解け葵は2人、天牙と薫に監禁され快楽漬けにされる。そしてそれは父の命だというが。

バリバリのSFではないので、あいまい過ぎる点は多々あるものの、目をつぶり、何となくの設定での話。
不可能に近い、生前の記憶を植え付けるとな。
まあそういう体で、話をすすめましょう。
父にも理由があって命令をします。
それをバラすと面白くないので、まあ葵のためにということで。
BEASTというタイプから双獣と、そしてやりまくるということでのタイトルですが、合間に兄との思い出が入り、葵が素直になっていくことや、天牙と薫も今までの仕事としてのセックスではなく、葵だから喜ばせてやりたいという、人としての感情も生まれ、色々あって、みんなが優しい気持ちになって終わりました。
ただやって、淫乱になって終わりではなく、その後や人としてこれからどうするかというきがまえなども伺えて、なかなか読後感がよかったです。
でもモブ姦は好きじゃないので、もっと削除しどころあったかな。
そうですね、やっぱりもう少し設定を詰めてほしいなあ。