ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.309 ピアノマンは今宵も不機嫌…男たちの粋な世界を垣間見た

ピアノマンは今宵も不機嫌 (キャラ文庫)

ピアノマンは今宵も不機嫌 (キャラ文庫)

広告会社に勤める史也はある日取引先の人に紹介されジャズバーを訪れる。その時ピアノをひいていたのは無愛想で精悍な見た目の医学生の泰介。
初めて聴いたそのピアノの音に惹かれて、史也はバーに通うように。
絡まれていたところを助けてくれたこともあり、泰介自身のことも気になり、天涯孤独で工事現場のバイトとかけもちをして学費をかせいでいるという泰介に、声をかけ応援するように。
そんな中、前彼と再会しやり直したいと言われ史也もその気になるが、些細なことから無理だと感じて落ち込む史也を身体ごと慰めてくれたのは泰介だった。
史也は泰介に気持ちを移すが、泰介の気持ちを確かめようとはできなくて。


恋愛と仕事と、絡み合ってどう生かしていくのかというような話、でしょうか。
それがとても自然に史也がクリアしていくのがよかった。よかったというのか、水原さんうまいなあと思いました。
恋愛のみの話は久しぶり。水原さんもあとがきで書いてましたが。
史也と泰介はよきパートナーに出会えてよかった。お互いに足りない部分を補う二人で。
史也と佳彦は史也が我慢しないと続かない関係だろうから、別れてよかった。
未練たらしくやってきてもまた泰介に追い返されるだけだしな。
年取っても二人でバーに通うんだろうなー。
いいなあ渋い男たちって。