ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.321 情熱のかけら…抑えた情熱はピュアとはいえないし何の解決にもならない。友達というカテゴリーにしがみつきすぎ

情熱のかけら (カクテルキス文庫)

情熱のかけら (カクテルキス文庫)

高校の同窓会で再会し、自分とは正反対の藤尾に秘めた想いを再実感した鳴海。
以来、親しかった西崎も含めて3人で月一で会うように。しかし、会う度に好きだという想いを抑えられないようになり、それを知られることの怖さが勝り藤尾に怯えるような態度に。
そんな中酔ったまま藤尾に抱かれてしまう。そしてその後はなし崩し的に関係を持つように。それでも藤尾には彼女がいて、二人の姿を見てしまうと耐えられなくなり、鳴海は藤尾から離れようとするが。

少しも鳴海の気持ちに共感できないし、藤尾の態度にも賛同できない。
短編で、藤尾の気持ちや西崎の気持ちなんかもかかれてますが、それでもそうなのかあ、という気持ちにはならない。
鳴海はただのMなの?というくらいに自虐的だし藤尾の態度に傷つきながらも会うのを止めないという。そして西崎とも慰めとはわかってながら身を委ねるし、西崎の彼氏の恵くんが一番可哀想だし、応援したくなる。
結局友達でいたいといいながらも、みんなそんな立場に満足できてないし、なら告白して気持ちの整理つけてから前に進めよと思うのに、それもしないで自分の中であーだこーだと理由をみつける。
藤尾もまた言葉に出せないなら態度で、抱くなら強引なだけじゃなく愛されてる?と思うくらいに抱いてやれよ。
何かなんでこんな言葉足らずばかりのやつらなの?
イライラする話でしたわ。
単行本の文庫化ということだし、昔の作品ということで、まだこなれてない感じがありあり。
お互い好きだったとわかってから後のイチャイチャがウザイ。
嫉妬と独占欲の好きな方は良いかとおもうけど。