ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.326 人形遊びのお時間…出逢うべくして出逢った

人形遊びのお時間 (キャラ文庫)

人形遊びのお時間 (キャラ文庫)

近未来。
ある日、天才人形師の友人から突然等身大の美少女人形を送りつけられた、作家のガブリエル。
その人形は亡き姉に似ていて、忠実に言うことを聞いてくれる。
インスピレーションを刺激され、その人形、ミレーヌをモデルにカメラを向け創作に没頭していると、撮影時に雨に濡れたミレーヌは倒れてしまう。なんとミレーヌは生身の少年で、何故人形になっていたのかは記憶にないという。
ガブリエルはミレーヌをミロと呼び、勉強をさせ、社会に復帰できるようにしてやろうとするが、ミロに心も身体も預けられ、保護者として受け止めればいいのか一人の男として奪っていいのか悩む。
ミロは人間として認めてくれたガブリエルを愛すが、そこへミロの素性を知るという人物が現れて。


時間を超えて出会った2人。
良かった!面白かった。
時は三次大戦後のお話。
なので人形といってもアンドロイドのようなもので、自由に動いても驚かないので、初めはミロを人形だと思ってしまうんですねー。
ガブリエル自身のほうが人形のように美形だということで、ミロのほうが本当は人間ですと言いだしそこねて、始めは人形遊びのような時間が。
でもま、ミロが割にドンドン押していくので、ガブリエルも躊躇してた部分も押されて受け入れられてよかった。
ミロが人形のように主張しない性格だと、平行線だった。
ミロの出自は読んで下さい。
偶然、奇跡的というしかないルートで生き返ったといいますか。
信じるも信じないも貴方次第というフレーズが聞こえてきそうです。