ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.330 淫夢…知らぬが花、笑顔の下の愛と執着

淫夢 (幻冬舎ルチル文庫)

淫夢 (幻冬舎ルチル文庫)

刑事の折本龍は最近同じ夢を繰り返し見るようになり、悩んでいた。
というのも、その夢は自分が面識のない美少年になり男に抱かれているというものだからだ。
そして同僚で親友の木下葵に内容は言えないが夢を見ると悩みを打ち明ける。
葵の先輩に何故同じ夢を見るのか、分析をしてもらうことになるが、そんな折、殺人事件の関係者の高級男娼の祐貴を訪ねると、彼は龍の夢の中の美少年そっくりだった。
その夜混乱の中見た夢は祐貴と葵の二人に抱かれ、葵が龍を取り合い祐貴の首を締め殺してしまうというものだった。
そして目覚めると、祐貴は夢のように絞殺されたとの一報が。
夢の中のことは現実なのか。ただの夢なのか。


ほほー、なる程、とラストは謎がとけて面白かったです。
でもそれは言えません(笑)
欲をいえば、龍が葵を好きになったことがもっとはっきり書かれてるとよかったかな。
まあ好意はあるだろう、くらいの熱量だったので、すんなりまとまったのがなんとも物足りないかな。
葵のほうも、タチ悪い奴だけど、龍にたいしてのアプローチが、恋情を龍にもっと感じさせる所があれぼ、もっとぞくぞくする話なのに。
主役の2人より脇の才さんと愛くんが目立ってました。
才さんが2人を纏めてくれたわけで、愁堂さんが今ライトノベルで探偵モノ書いてるけど、その影響かなと。
才さん、まるでホームズか御手洗のような位置付けだなあ。

葵はアブナい奴です。
龍には絶対気づいてほしくない~!