今日の一作vol. 363 将軍様は婚活中·将軍様は新婚中┅大型ワンコが愛玩動物を舐めまわしてます!!(笑)
クシアラータ国は一妻多夫の国で女性が跡を継ぐため、有望な男性には山のように縁談話がきて迫られる。
ウェルナード=ヒュルケン将軍は正に有望株の1人だが、無口で謎な性格で女性たちから逃げ回っていた。
フィリオ=キトは父であるルキニ侯爵の使いの途中、風に飛ばされた書類を追って城の奥庭でベルと名乗る男性に出会う。彼は無口ながらどこか放っておけないところがあり、時間が合えばお昼を共に過ごすように。
かつて歌唱隊の愛し子と言われたフィリオは、自分の外見が貧弱なので軍人らしく逞しいベルに憧れ、またらしくなく懐いてくるところは可愛いとすら思っていた。
一方ベル、つまり将軍は友でもある第三王子のインベルグ王子の入知恵もありフィリオと結婚を決意。外国人である将軍に、結婚をして国籍を持たせたいと画策する国王たちにとってはまたとない機会。
フィリオは将軍がベルだとは知らないうちに、仮婚へと突入するのだが、将軍を邪魔に思う一派が狙ってきて。
登場人物のそれぞれがキャラ立ちしてて、面白い。
フィリオのふわふわした可愛いらしさと芯の通ったところが、ベル·将軍の武骨でワンコなところと重なり、読んでて思わず微笑んでしまいます。
ベルの見えないしっぽがブンブン振られている!
可愛いご主人さまを守って誉めてもらったら舐めまわそう!なんて心の声が聞こえそう!
婚活中ではベルがフィリオと結婚するまで、唾つけて、待て、のままでいる状態。
新婚中では結婚式あげて初夜すませて戦いに出ていくけどさっさと方つけて帰ってくるという話。
簡単にはそうだけど、周りの人々の思いやフィリオとベルのやり取りに誠実さがあり、何気ない話だけど、ゆっくり沁みる。
今度インベルグ王子の話を読みたいな。
バタバタがありそうで。
その時でもこの二人はイチャイチャしてそうだけど。