ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol. 380 ないものねだりの王子と騎士┅人は自分と正反対のものに憧れるんです。

 

ないものねだりの王子と騎士 (キャラ文庫)

ないものねだりの王子と騎士 (キャラ文庫)

 

家族皆騎士であるヴィルトス家の中で、末っ子のリュトはどれだけ鍛練しても身体は華奢で剣の腕もそこそこ。なのに魔術は軽々と高等魔術をこなしてしまう。父には騎士は諦め魔術師になるように勧められる

リュトは騎士になりたくて、推薦状をもらうために、国王の叔父である王子のところへ突撃する。

セフィラス王子は噂によると男色家で放蕩の末に王位継承権を返上したらしい。なら美少年のリュトは、たらしてやるとばかりに頑健な城に潜入すると、出会ったセフィラス王子は凛々しく、剣の腕も素晴らしいのに魔術はうまくないのに魔術を極めたいという、リュトとは正反対の人だった。

リュトが王子に魔術を教える代わりに王子がリュトに剣術を教え、うまくいったら推薦状を貰うということに。

そんなこんなの生活をするうちに、リュトは王子の優しさや強さに憧れから恋へと気持ちを変えていくが、そんな中政変が起こり王子の命が狙われて。

 

個人的な好みですが、見た目美少年でも元気なリュトの言動が北沢さんのイラストの繊細さとあわないので、イメージするときに苦労してしまった。

こういう話の時によく北沢さんを起用しているけど、もっと重い話ならピッタリなんだけど、どうしてもやんちゃな子にはズレを感じてしまう。大和名瀬さんとか合いそうですね。

ストーリーとか流れは面白く、二人が自然に惹かれあうのもよかった。

後日談で、もうひとつくらいエピソードがほしかったかな。うまくまとまってのラストだけど、魔術を使ってどんなふうに人々の生活を変えていったのかとか、二人の掛け合いももっと読みたかった。 

もちろんブタ栗鼠たちももっと活躍させてもふもふ軍団も見たかった

(笑)