ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.89 馨る花嫁って…まあそうなんだけど…消化不良!

B-PRINCE文庫 義月粧子著
「馨る花嫁、無垢なる誓い」
馨る花嫁、無垢なる誓い (B-PRINCE文庫)
前国王の血をひくレイモンドは教会に預けられ育った。
ある日クラレンス侯爵の花嫁になるように言われ、侯爵のもとに行く。
当初は形だけの結婚と思われ、侯爵とはあまり接点はなかったが、ふとしたきっかけで、侯爵がレイモンドの耳をさわると甘い馨りがし、侯爵はレイモンドの無垢な身体を開いて行く。
そんななか、侯爵の領地の灌漑工事をすすめるうえで、調査が必要だとレイモンドは訴え、他の伯爵などからの反感をいだかれる。
そして、レイモンドがなんらかのスパイなのではという疑惑も。
レイモンドはどんどん追い込まれて。

えー消化不良です。
すべての取っ掛かりは面白く、どうなるの?って読んでいって、なに?って。
国王の血をひくから耳が尖っている、甘い馨りもする。というのはよい。
でも、後半の耳取られるのはいきなりすぎる。
声が誰なのかの答えがないし、馨りがなくなったことはいいけど、ラストHで終わるとかないわ。
レイモンドの気持ちがあんまり伝わらないし、侯爵、謝ってそれで?
Hすりゃおさまるのかよ。
せめて、翌朝、レイモンドが侯爵に実はこんなことがあって、耳を。ってかんじで、それはきっとこの地の精霊かなにかなのかもってなかんじでぼんやりと答えをつけてくれないと。
それに、侯爵がレイモンドを軽く見すぎ。
大して信用してない人からちょっと告げ口されたからって疑いをもつのも安易すぎる。
それに家令のオーウェンの存在も出すならもっと使えばいいのに。
レイモンドを花嫁にと推薦したんだからもっとレイモンド側にたつとかさ。
なんか全部中途半端でイラつく。
レイモンドも何も言わなすぎてイラつくわ。
設定かもったいない話だわ。