今日の一作vol.191 性悪人誑しに男前わんこが溺れています…男前わんこ最強
性悪人誑しに男前わんこが溺れています (二見書房 シャレード文庫)
- 作者: 今城けい,兼守美行
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2016/11/24
- メディア: 文庫
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そして明るく人当たりがいい野江奏太は、同じ生産企画課になる前、新人研修で一緒になった時から千林に憧れ懐いていた。千林に『そうくん』と呼んでいいかといわれ、奏太だから構わないとは思ったが、その先には違う人をみているんだと感じた野江は、好きなようにとは言ったが、詮索はしなかった。
千林は野江をいつものようにちょっと構って遊ぼうと思ったが、意外に野江の反応は変わっていて惹きつけられ、励みになる。次第に野江が可愛く思え独占してしまいたくなってきた。そんなある日
以前付き合っていた『そうくん』の代わりの男がまた付き合いたいとナイフで迫ってきて、野江が間に入って手に怪我をしてしまう。
千林は不自由だろうと、ここぞとばかりに野江をかまい倒し、野江はやっと自分の気持ちを恋と認めるが。
複雑ですねー。
野江の気持ちもわかるし、千林の気持ちもわかるし。
結局は初恋同士で知らずにやっぱり惹きつけられて。
でもタイトルにのせるほど、千林は人誑しでも性悪でもないと思う。
そりゃあ腹黒ではありそうですが、気にいった人だけ構う感じですかな。
という感じで、ちょっとSな傷心イケメンと彼に懐いた男前わんこが懸命に慰めて、ついついS気で可愛いがってしまうけどやめたほうがいいのかなーと手をひこうとしたら、わんこが突進してきて負けた。ってとこですね。
この話は読み始めは、?、と繋がりをみつけるのが難しかった。
過去と千林の側と野江の側と視点が変わるのが、馴染まないというか、急だなと思ってしまって。
読み慣れていけば、じんわりくるんですが、あーよかったという心地にはなりませんでした。
面白いんですけどねー。