ゆかのんかズよみごと!!

読んだこと見たことを思い出したらお知らせします。

今日の一作vol.291 風の大陸…今でも新鮮な魅力を持つ主人公たちに感慨深し。

碧と紫の左右異なった瞳の世界の相をもつ美しい青年トバティーエ。少年の姿に身をやつした美少女ラクシ。ティーエに助けられ命の借りは命でかえすという自由戦士ボイス。三人は運命に導かれ、大陸の危機を救う旅に出る。


もう20数年前からの作品です。急に読みたくなり、また以前はラストまで読破してなかったので全巻読み直しました。
まずは主人公ティーエの魅力ですよね。美しくまた純粋な、でも力は桁違いにある超能力者、本人は薬師といいはる。そしてティーエとともに旅をするボイスとラクシ。彼等もまた魅力的ですし、行く先々で出会う人々も。
そしてストーリーもぐいぐいと惹き付けられます。
だけどラストがやはり急いだ感ありで、一応納得で終わりましたけど、ティーエは大陸を救いましたけど、あと一編ラクシの国へ皆で行った後の平和なとこを読みたかったね。

あと魂の双子たるイルアデルを死なせちゃったのは何でなんだろう。まあティーエの成長とその次へ行かせるためにも必要なんだろうけども、じゃあ魂だけでもラスト力貸すのに出てきてもよかったんじゃあ。と。

ところどころジレンマはありましたが、ティーエが変わらずの性格でよかったです。
でもラクシとくっつくのはあんまり歓迎しない。読み返してラクシの性格は私個人的には好きじゃないので。
まあファンタジーの先駆けとして凄いなあと当時の気持ちも思い出して、感慨深かったですねー。