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今日の一作vol.346 玉依姫…原点。エピソード0。感じ入る

玉依姫 八咫烏シリーズ5 (文春文庫)

玉依姫 八咫烏シリーズ5 (文春文庫)

 
八咫烏シリーズ5

志帆は都内で祖母と暮らす高校生。ある日突然伯父に誘われ母の故郷、山内村へ訪ねていくことに。
祭りがあると聞いていたが、実は山神さまへの生贄にされる儀式だった。
そして連れて行かれた先は山神の住まう神域。現れた山神の使いの大猿、八咫烏
によると、志帆の役目は再生し直す山神を育てること。
山神は、姿は赤ん坊なのだった。
志帆は一度不思議な女の声により逃げだしたが、山神の怒りが罪もない世話係の 八咫烏たちを傷つけているのをみて戻る。そして山神を恐れず立派な神として育てることを決意する。
やがて山神は志帆を本当に母のように慕い急成長するが、逆に志帆への束縛は厳しくなる。それに山神として完全になるには何かが欠けていて。


八咫烏たちが住む山内は何故できたのか。そして 八咫烏の長、奈月彦の金烏としての記憶は何故欠けているのか。
前回までの謎が全部解けました。
この話が一番最初に出来たそうですけど、一周まわってたどり着くこのじれったさと、ピースが嵌まる面白さ。
あと一作と番外編で一区切りだそうです。
早く読みたい。でも文庫化するまで待つのであと一年くらい待たなくては。
 
タイトルの玉依姫。日本神話は好きですが、土地によって色々あるので、頭がこんがらかりますね。
とりあえず巫女的なかんじ、と、私の中にインプットされました。
志帆が玉依姫であることを選んでしまった。というのが、神というのは自覚が重要なんだなあと思いいりました。

なんにせよ、いつも最後まで読まないとどうなるのかが読めないので面白さがつまっている。
読み込むのは時間がかかるけど、シリーズオススメです。