ゆかのんかズよみごと!!

読んだこと見たことを思い出したらお知らせします。

今日の一作vol.249 恋にいちばん近い島…こんなとこで再会はご縁ですな!

恋にいちばん近い島 (ディアプラス文庫)

恋にいちばん近い島 (ディアプラス文庫)

恋人だと思っていた男に全財産を騙し取られた翠。人生リセットと、高収入のために、南の島で寮監兼料理人の仕事につく。島の固有種を守るために研究者しかおらずスマホも通じず、本土からの船は3日に一度。そんな赴任先で出会ったのは、中学の時に初めてつきあった彼。相変わらずカッコ良くて無口ながらも優しいムギにやっぱり大好きと想いが再燃する。
そんななか島の固有種の密売事件が起きて。

翠の気持ちが共感できる。
中学の時に親にバレて、ムギは北海道だし、子供同士で遠距離恋愛を親の目を盗んでというのは無理だよね。
そこで家出してしまうのも凄いしそのまま生き抜いたのも凄い。バイタリテイを感じる。でもムギ以上に好きになれる人もなく、また再会するのも翠の引きなのかな。
ムギが表情も薄くて無口だけど、それがいいし、それだから言って欲しいことも言ってくれない、と、うごうごしちゃうの分かるわ。
でもまあちゃんとこれからはラブラブでよかった。
室長じゃないけど、また少し離れてムギの写真と寝てる翠ちゃん見てるのは切ないよねー。
ほんわかな気持ちになるカップルだわ。

今日の一作vol.248 美しい義兄…どんだけツンなんだか

美しい義兄 (キャラ文庫)

美しい義兄 (キャラ文庫)

老舗和菓子メーカーの若社長・司は、義弟の冬至をことさら意識していた。
冬至は容姿も素晴らしく人柄も温和で人づきあいも如才ない。何をやらせても難なくこなす彼はだが、父の横暴ゆえに一般社員としか扱われない。
司は冬至に、自分には出来ないことを難なくこなすことや男として抱かれることに喜ぶ自分を自分で卑下しているということなどの複雑な感情から辛く当たっていた。
そんなある日、昔つきあっていた堂本が本社に戻ってきて冬至をアシスタントとして使いたいという。
父のワンマン経営は業績を落としていて、跡を継いだ今、才覚のある者を登用したいという気持ちはあったが、なかなか出来ないことでこれを機に冬至との対し方も変えなくてはと思っていた矢先、義母が癌に倒れ。

何でこんな面倒くさい人間を好きなんだろうね。冬至は。
司も自分のどうしようもない性格を嫌だと思っていて冬至に嫌われているだろうと思っていたし、だからこそ余計に素直になれなかったわけで。
まあ義母のことや父親のことがなんとこなったら素直にちょっとだけなれて良かったね。
でもこんな面倒くさい人は恋愛は大変ですな。
┓( ̄∇ ̄;)┏ヤレヤレ。

今日の一作vol.247 うちの嫁がすごい~だって竜神~…ぬいぐるみサイズのかわいい竜神さまにチーカマを。

うちの嫁がすごい ~だって竜神~ (二見書房 シャレード文庫)

うちの嫁がすごい ~だって竜神~ (二見書房 シャレード文庫)

五十年に一度、竜神さまに生贄として海渡家の者が捧げられる。
カメラマンの脩平は本家の跡継ぎだが、赤ん坊を生贄にすると聞き自ら代わりを買って出た。
そして社で出会ったのは優しく愛くるしい竜神・蒼波。人型でもかわいいが、本体もぬいぐるみサイズ。聞けば時代なのか信仰心も薄れ、力も無くなりつつあるためだそうだ。
ずっと昔から見守ってきてくれた蒼波になにかしてあげられないかと、社に通い修理をしたりしながら蒼波と過ごすうちに、脩平は蒼波か愛しくてたまらなくなり。

ミニサイズの竜神さま、かわいい。
蒼波がお散歩するとかも想像すると可愛くてたまらない。
脩平がちゃんと人型でも竜神本体でも好きと言ってあげて良かった。
古くからのしきたりにはそれなりに意味はあるし、ちゃんと竜神さまを敬うのはいいのだけど、エスカレートしてくるのは困るよね。
因習って嫌よねー。
まあなんだかんだで、人間になれた蒼波。宝珠が砕けるときに、人の形で抱き合いたかったと思ったのが聞き入れてもらえたのか、よきよき。
チーカマ食べたくなりました。

今日の一作vol.246 野蛮人の求愛…いろいろ濃ゆい

5才の時アマゾンに渡り15年ぶりに戻ってくる親戚の海緯を預かることになった郁望。朧気な記憶しかないまま迎えに行くと逞しく成長した海緯から会ったとたんにプロポーズされる。
日本を離れる時に泣いて郁望にすがるためにした嘘の婚約を信じて郁望一筋でいたらしい。年下ですぐプロポーズしてくる野生児の海緯との暮らしは想像を超えるもので。

面白かったです。
海緯の真っ直ぐなところもいいし、郁望の常識的なところもわかるし。
バタバタしてるうちに絆されてしまったわけですが、その後も山あり谷ありで、退屈しないでしょう。
意外に頼りになる海緯なので、どんなことしても生きていけるでしょうし、郁望を守り続けるでしょう。
熱いわー
その内郁望ご独立して田舎で暮らすようにすればいいのだよ。
生温かく見守りましょう。

今日の一作vol.245 天水桃綺譚…じわる~!泣ける~!

天水桃綺譚 (プラチナ文庫)

天水桃綺譚 (プラチナ文庫)

天から落ちた金色の桃。桃農家の亨が見つけ持ち帰るとその桃は金髪の美しい少年に。天から落ちた桃の精だと言われても信じられず、行方不明者だろうと、亨が身柄を預かることに。モモと名付けられ、不器用で優しい亨に天真爛漫で下界に不慣れながらもモモは恩返しとばかりにせっせと桃作りを手伝う。一緒に過ごすうちに二人は想いが通じ合い契りを結ぶが、天の神仙の白虎がモモを迎えにきてしまい。

泣きます!!
モモと亨の話だけかと思ったら、コモモと白虎さまの話でも泣きました。
可愛くて切なくて、ほっこりする。
凪良さんの話はホント大好き。
あらすじでは伝えきれないので読んでほしいですね。
デビュー前の話だそうで、確かに今とは作風も少し違いますが、切なさは健在です。
ホント泣ける~!
でも桃の天然水を思いだすのはわたしだけ?

今日の一作vol.244 アナタの見ている向こう側…はっきり言わんかい!

容姿良しスタイル良し頭も愛想も良い俺様デザイナー・宮本は、行きつけのカフェでシェフの関東が、いつも後輩の福原を見つめているのを感じていた。特にリアクションを起こすわけでもないので静観していたが、ある日話しをする機会があり、そこから関東の気持ちを後押ししようと思うようになる。
だが一途にただ見つめるだけの関東に、その強い視線が自分に向けられたらと渇望するように。報われるわけない恋をしてしまった宮本は。

言葉が足らん!
俺様なのに優しい宮本がかわいそう。
関東がちゃんと言葉にして宮本を好きだと言ってやってたら揉めないのにさー!
武骨なのもよいけどほどかある。
まあまとまってよかった。
恋ができてよかった。

今日の一作vol.243 アクアブルーに恋は濡れて…イルカかわいや人間どもはめんどくせー

アクアブルーに恋は濡れて (幻冬舎ルチル文庫)

アクアブルーに恋は濡れて (幻冬舎ルチル文庫)

水族館に勤務する千知はドリフィントレーナーとして期待され、ショーでも人気を得ている。生真面目すぎて、人とのつきあい方は苦手だが、イルカ達には好かれている。ある日水族館に新人の崎枝が入ってきたが、彼はイケメンでガタイも良く家もセレブの申し分ない男だった。千知は一目惚れをしてしまったが、必死にその気持ちを押し殺し、崎枝の指導に当たる。
段々と仕事になれイルカ達のトレーニングにもあたるように。
懸命に仕事をこなす崎枝への気持ちを抑えられなくなり、酔った勢いで告白してしまい、慌てて部屋へ戻る際に階段から落ちて千知は半年間の記憶をなくしてしまう。
告白を忘れた千知と、追い詰めてしまった崎枝はもどかしく過ごして。 

なんかまどろっこしい。
気持ちを抑えすぎることと、反して崎枝を目で追ってしまうことと、千知は自分で自分を低く見過ぎているのもすげーイラつく。
崎枝もそれは恋愛の範疇の感情でしょうに、気づかんかい。とつっこみたくなる。
お互いに相手を思いやるのは良いけど、すれ違いすぎるというか、遠慮し過ぎ。
イルカたちか可愛いけど、人間たちはめんどくさー。
記憶なくしてるから、やりなおしなのはわかるけど、ちょっとしつこいかな。