今日の一作vol.252 おまえが望む世界の終わりは…わからないけどわかる。けどよく考えないと意味が汲み取れない。
- 作者: 菅野彰,草間さかえ
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2017/05/10
- メディア: 文庫
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会ったその日にやらせてくれないかと迫られる。でもどうみてもノンケで試したいからだという孔太にムカつき、途中まで演技して相手してやり、キッパリとやめさせる。
そんな態度で通すが孔太は10年つきあった彼女に振られ自分を見失っているという。親方にも頼られ同居させてやるが、おかげで孔太も佳人も自分でも知らなかった自分のことを受け入れることができ、そんなお互いを必要とするようになって。
難しい!
わかりますよ。わかりますけど、噛み砕いてもう少し書いてほしいかなー。
子どもの時代の過ちは誰でも大なり小なり経験するものです。
だからわかるけど、ニュアンスで理解したところも多く、抽象的な面もある。
菅野さんの話は子どもから大人への話が多いというか。
凄い思い入れで書いてあるというのはあとがきにもあったけど、読んで楽しい話が好きなので、悲惨な話などは現実的じゃない話は読みますが、現実感ありありなんで、ちと苦手でした。
ごめんなさい~~
この説明でよくわからないという人は読んでみて下さい。
今日の一作vol.251 錬金術師と不肖の弟子…思いがけず楽しかった!
- 作者: 杉原理生
- 出版社/メーカー: 徳間書店(Chara)
- 発売日: 2016/07/01
- メディア: Kindle版
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ファンタジーですな。
読み始めるまでは胡散臭そうな話じゃあ?と思っていたけど、どっこい。
リクトのすっとぼけかたやエレズや竜人のレナート様の突き抜け方がツボに。
話も色々噛み合っててそれがちゃんとまとまるのが凄い。
結果リクトはエリオット王子の器でエリオットの魂がリクトの中にあるわけだけど。よくある生まれ変わりで前の恋人だからまた愛してくれるのかと悩む主人公なんかありますが、アダルバートはむしろリクトを好きなのがちやんとわかるので、リクトも鈍いながらも、その辺はあまり悩まず、ただ一緒にいられて嬉しいと言えて良いなと思った。
あんまりグダグダ悩まれるとうっとおしくて、話を楽しめない。
この話はなんかふわふわとしながらも芯はあって重い話なんだけど、無事収まって良かった。
本当に読んでみなけりゃその辺分からないので、読んでみて下さい。
今日の一作vol.250 雪だるまは一途に恋をする…かわいいけど微妙。
- 作者: 伊勢原ささら,コウキ。
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2017/01/24
- メディア: 文庫
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正当な仇討ち請負組織のメンバーだった琉と翼は組織を離れて暮らしていた。
冬、翼が家の前に雪だるまをつくる。
ユキと名付けて翼が甲斐甲斐しく面倒をみて話しかける。ユキはそんな翼に心をもらった。
翼と、翼とユキを暖かく見守る琉。
ユキは二人とも大好きだった。
ある日強硬派の組織が翼と琉を狙ってきた。二人とも撃たれ、翼は命を落とす。だが、翼はユキに琉を守ってと言い残す。
目が覚めるとユキは翼の体に入って人間になっていた。
驚くが琉の為にと懸命になる。
色々心を持ってしまう話はありますが、雪だるま、ですか。
ユキはとても可愛らしいし、琉のお好みの性格だったのでしょう。
雪だるまだったときのユキだって好きだと言われてもそれは、うーん。
翼と琉が雪だるまに意義があるのは中編の話からわかるけど、恋愛までなるかといわれるとねー。
無理ありますねー。
人間になってからのユキはとてもいい子なんで、そこで惚れるのはわかりますけどねー。
近未来の話なんだから、人工知能が内蔵できる雪だるまだったとか、もう少し捻りがあってもよかったんじゃ?
まあ興味深い話でした。
今日の一作vol.249 恋にいちばん近い島…こんなとこで再会はご縁ですな!
- 作者: 川琴ゆい華,小椋ムク
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2017/05/10
- メディア: 文庫
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そんななか島の固有種の密売事件が起きて。
翠の気持ちが共感できる。
中学の時に親にバレて、ムギは北海道だし、子供同士で遠距離恋愛を親の目を盗んでというのは無理だよね。
そこで家出してしまうのも凄いしそのまま生き抜いたのも凄い。バイタリテイを感じる。でもムギ以上に好きになれる人もなく、また再会するのも翠の引きなのかな。
ムギが表情も薄くて無口だけど、それがいいし、それだから言って欲しいことも言ってくれない、と、うごうごしちゃうの分かるわ。
でもまあちゃんとこれからはラブラブでよかった。
室長じゃないけど、また少し離れてムギの写真と寝てる翠ちゃん見てるのは切ないよねー。
ほんわかな気持ちになるカップルだわ。
今日の一作vol.248 美しい義兄…どんだけツンなんだか
- 作者: 遠野春日
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2017/04/27
- メディア: 文庫
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冬至は容姿も素晴らしく人柄も温和で人づきあいも如才ない。何をやらせても難なくこなす彼はだが、父の横暴ゆえに一般社員としか扱われない。
司は冬至に、自分には出来ないことを難なくこなすことや男として抱かれることに喜ぶ自分を自分で卑下しているということなどの複雑な感情から辛く当たっていた。
そんなある日、昔つきあっていた堂本が本社に戻ってきて冬至をアシスタントとして使いたいという。
父のワンマン経営は業績を落としていて、跡を継いだ今、才覚のある者を登用したいという気持ちはあったが、なかなか出来ないことでこれを機に冬至との対し方も変えなくてはと思っていた矢先、義母が癌に倒れ。
何でこんな面倒くさい人間を好きなんだろうね。冬至は。
司も自分のどうしようもない性格を嫌だと思っていて冬至に嫌われているだろうと思っていたし、だからこそ余計に素直になれなかったわけで。
まあ義母のことや父親のことがなんとこなったら素直にちょっとだけなれて良かったね。
でもこんな面倒くさい人は恋愛は大変ですな。
┓( ̄∇ ̄;)┏ヤレヤレ。
今日の一作vol.247 うちの嫁がすごい~だって竜神~…ぬいぐるみサイズのかわいい竜神さまにチーカマを。
うちの嫁がすごい ~だって竜神~ (二見書房 シャレード文庫)
- 作者: 淡路水,駒城ミチヲ
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2016/04/25
- メディア: 文庫
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カメラマンの脩平は本家の跡継ぎだが、赤ん坊を生贄にすると聞き自ら代わりを買って出た。
そして社で出会ったのは優しく愛くるしい竜神・蒼波。人型でもかわいいが、本体もぬいぐるみサイズ。聞けば時代なのか信仰心も薄れ、力も無くなりつつあるためだそうだ。
ずっと昔から見守ってきてくれた蒼波になにかしてあげられないかと、社に通い修理をしたりしながら蒼波と過ごすうちに、脩平は蒼波か愛しくてたまらなくなり。
ミニサイズの竜神さま、かわいい。
蒼波がお散歩するとかも想像すると可愛くてたまらない。
脩平がちゃんと人型でも竜神本体でも好きと言ってあげて良かった。
古くからのしきたりにはそれなりに意味はあるし、ちゃんと竜神さまを敬うのはいいのだけど、エスカレートしてくるのは困るよね。
因習って嫌よねー。
まあなんだかんだで、人間になれた蒼波。宝珠が砕けるときに、人の形で抱き合いたかったと思ったのが聞き入れてもらえたのか、よきよき。
チーカマ食べたくなりました。
今日の一作vol.246 野蛮人の求愛…いろいろ濃ゆい
- 作者: 高尾理一
- 出版社/メーカー: 心交社
- 発売日: 2017/03/27
- メディア: Kindle版
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日本を離れる時に泣いて郁望にすがるためにした嘘の婚約を信じて郁望一筋でいたらしい。年下ですぐプロポーズしてくる野生児の海緯との暮らしは想像を超えるもので。
面白かったです。
海緯の真っ直ぐなところもいいし、郁望の常識的なところもわかるし。
バタバタしてるうちに絆されてしまったわけですが、その後も山あり谷ありで、退屈しないでしょう。
意外に頼りになる海緯なので、どんなことしても生きていけるでしょうし、郁望を守り続けるでしょう。
熱いわー
その内郁望ご独立して田舎で暮らすようにすればいいのだよ。
生温かく見守りましょう。