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ゆかのんかズよみごと!!

読んだこと見たことを思い出したらお知らせします。

今日の一作vol.189 そらのだいじな旦那さま…健気な空良にほろり

そらのだいじな旦那さま (幻冬舎ルチル文庫)

そらのだいじな旦那さま (幻冬舎ルチル文庫)

静かで緑豊かな山あいの伊久琵という地で名もなくたまに捨と呼ばれ馬小屋で暮らしていた。そんな捨は実は領主の息子だったが、双子で難産の上で捨が産まれたあとまもなく母が亡くなったことで父は捨を忌子としてかえりみなかった。
厩番の夫婦が世話をしてかろうじて大きくなったが、誰ひとりとして親しくする者はなく、鳥や山の動物たちが友のようなものだった。
そんな捨はある日父に初めて会い命じられたのは、隼瀬浦という地の総領息子のもとへ嫁げというもの。
末子を寄越せという要求に双子の姫の身代わりとして行けというのだ。
捨は母を殺して生きている償いをしろと父に言われ受け入れる。
身代わりだとばれたら命はないだろう。道中の景色をせめて心に残していたら隼瀬浦から迎えの一隊がきてその大将
が思いがけず優しく嬉しかった。
そして隼瀬浦に着き、早々に身代わりだとばれ、首を落とされるところを止めてくれたのはあの大将、嫁ぐはずの相手高虎だった。



せつないけどとても純粋な恋物語でした。
薄幸な捨がはじめて欲しがったのは、自分の名前。空良と名をもらって嬉しそうな様子が痛々しくもあり、でも高虎に幸せになっていいということばにやっと生きることを意識し始めて。
すんなりとお互いがお互いを思いやることができ、優しく求め合うのが、じんわりと染みます。
嫁として認めてもらい、旦那さまに尽くし、でも夫婦の契りも何も知識がなく、長く自分は病気なんだと朝立ちさえも悩んでいた空良。ピュアすぎる!
ハアハア

カワユス!

とっても気に入りました!!