ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.275 鈍色の華…冴えない中年でも味わうと病みつきになる毒華に。

鈍色の華 (ビーボーイノベルズ)

鈍色の華 (ビーボーイノベルズ)

大手会社の物品管理課で働く鶴谷は40代後半なのに白髪の目立つ冴えないサラリーマン。通りすがりを見初められたのか、ある日社長の兎河に呼び出され業務提携のために海外の重役の接待を任される。しかもゲイの彼等をSEXでもてなすように言われ、悩んだが引き受けることに。
初めは戸惑ったがその内に身体も慣れ、それなりの報酬ももらえるので続けていた。しかし相手の一人、ダンが本気になり自分のパートナーになるように迫ってきて、その気のない鶴谷は兎河と相談、会社を辞めることに。
しかしその前に、兎河とも一度してみたいと思い…。

クセありまくりのオヤジ受け。
結局鶴谷は誰に対しても本気にはならず、今気持ち良くしてくれる相手ならよいという境地に。
そこが怖い。
兎河は鶴谷が毒華なのは最初判っていて、それでもはまってしまう。
怖いわー。

後半はダンと彼と契約してゲイでもないのに関係する佐川の話。
これもまたダンが可哀想かな。また本気になっていくんだけど佐川は出世のためにsexしてるわけで、契約後は結婚するつもり。でも身体がダンとでないとイケなくなってしまう。そしてなんだかんだとダンとまとまる。
真面目なダン。
まあよかったね。

木原さん独特のヘビーでどこか人情・人間くさい話。
ゲイではない人がはまってしまう話が多いですよね。
つい読んでしまいます。