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今日の一作vol.299 幼なじみクロニクル…ぬるい腹黒はかえってイライラする

幼なじみクロニクル (キャラ文庫)

幼なじみクロニクル (キャラ文庫)

充映の二つ年上の豊加は生後半年のみつの初離乳食をあげてから、みつのどんなはじめてでも自分が、という蒐集家。そして天使のように可愛いみつは色々危ないこともあって豊加がナイトのように常に寄り添い守ってきた。やがて二人は成長し、みつにも唯人という友人もできた。中学にあがり、女王様とナイトという関係もさすがに以前のようにはいかない。それでも素直にみつは自分のはじめてを豊加に報告したりしていたが、ある日唯人が素直すぎるみつにからかいもこめてキスの練習してみようと、仕掛けてくる。そこに豊加がやってきてしまい、テンパった豊加にみつの初キスを返してもらうと、まず唯人とキスそしてみつにキスをしてきた。
みつはキスの衝撃と豊加がみつのはじめてにだけ固執することへの訳のわからなさに、反発、豊加もみつを怖がらせたと謝り距離をおくように。
みつは自分は豊加が好きなのに、豊加は自分のはじめてをただそばで見たいというだけのことに傷ついたのだと知る。
でも諦めきれなくて、豊加の高校大学まで頑張って勉強して追いかけるが、それは豊加が自分を追ってくるように仕向けた結果でもあって。

あーいらつきました。
豊加の腹黒さは中途半端。
みつが豊加を好きなことはわかってるし、そうなるように生まれた時から仕向けてるんだから。
それでいてみつから告白を待つなんてのは何か違う。待つにしても、みつをあんなに不安にさせるのはいかんね。
ベタベタに甘やかして放り出して、初キスのことでみつに拒否られて自分から囲い込むことができなくなったからって、みつの想いに甘えすぎ。
みつのはじめてにこだわりすぎてみつの気持ちを無視してるように感じられる。みつだって刷り込みみたいなもんだからねー。
結局みつは最後には許しちゃうけど、こんな腹黒は好かんよ。
腹黒くんを書くならもっとさり気ない風でいてほしい。バレバレでどうしようもないヘタレ気味なのはモロモロ不快です。
どうせならもっと突き抜けてみつストークしてほしいわ!