ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.333 あなたのものにしてください…してもいいよ、じゃなくて、したいと思える人に出逢えた幸運

あなたのものにしてください (プラチナ文庫)

あなたのものにしてください (プラチナ文庫)

あまりにも美形すぎ、幼い頃から男につきまとわれ、極度の男性恐怖症になってしまった瑞希。それなのに恋愛感情を抱いたのは男友達。
男性に触れられると過呼吸まで起こしてしまい、キスなんて問題外なのにゲイなんて自分でも複雑な性指向。
そんな瑞希が出会って今現在お付き合いしているのは、絵本作家の黒川。瑞希が勤める保育園の近所のカフェでたまにバイトにもはいっている。
黒川は瑞希が触れることもできないとしりつつも、その人となり、顔も好きだが心の美しさを好きだといってつき合ってくれる。
プラトニックではあるものの、2人は順調に穏やかな関係を築いていたが、この頃黒川の態度が素っ気なく思う時がある。そして瑞希自身も触れられない自分がもどかしく思うようになり。

黒川の粘り勝ちですかね。
瑞希が自分に自信がもてないのは、やっぱり幼い頃からの体験が主だけど、大学生の時に頑張ってつきあってみようと思った相手にヤッパリ男は無理とひどく言われたのが決定打なんでしょうね。

黒川にしてみれば、いままで相当放蕩な性生活をしてて、たかがセックスとまでいえるくらい。なんで、心から愛しいとおもった瑞希に対しては体の交わりがなくても心だけの恋愛で満足していたし、怖がらせないように慎重にはなっていたけどそれが新鮮で苦にならない。
でも成人男子でたまにぐわっとくる時もあるわけで。耐えている時が瑞希からみると素っ気なくなる。
愛ゆえなんだけどねー。

瑞希もキスまではできるようになり、黒川なら大丈夫なのではと思うようになって。でもその気持ちが、何故大丈夫なのかがちゃんと真のところがわかってなかったからごちゃごちゃとすれ違いましたけど。好きだから抱き合いたくなる。
タイトルなあなたのものにしてくださいと言えるようになりました!!

二人の気持ちを細かく書いてあって、凄く、プラトニックでもいいのだみたいな気持ちになりました。
最近濡れ場がなくても心の濡れ場が合る話のほうが好きです。
Hシーンも必要ないのはとばしてしまう。必要でこちらも掻き立てられるくらいのHシーンになかなかめぐりあえませんので、今回の話はなかなか挑戦だし、良かった。
まあこんなカップルはなかなかいないけどねー。