今日の一作vol. 384 十二国記「白銀の墟 玄の月」┅長い。四巻にするほどの内容の進展がない。18年空けての期待が高すぎた。
泰麒が蓬莱から戻り、李斎とともに行方不明の驍宗を探しに戴国へと戻る。
果たして驍宗を見つけ、阿選を討つことができるのだろうか。
18年ぶりの新刊がでるとのことで、この一月以上最初から読み返していました。
何度読んでも面白いなあと、わくわくしてなるべく時間があかないように続けて4冊読みましたが!
最初の2冊は導入にしてもいらない。いかに李斎たちが探しまわり、いかに泰麒が自分にできることをやろうとしてるかは十分にわかる。けど、そんなに詳しくはしりたいと思わない。
4巻からの一気に最後までの勢い(驍宗結局一人で出て来てるじゃん)がなければ、ちょっと金返せと言いたくなる。
そして最後に泰麒は蓬山へ、驍宗は阿選を討ったの?か?『戴史乍書』最後の一行まで読んで、ああそう。と。
まあ、この回の主人公は李斎だと思うので仕方ないけど、私は泰麒と驍宗のラブラブなところを読みたかった。
戴がやっとおさまったところで、次は柳と慶の陽子と天の意志の意味かな
グイン・サーガのように未完で┅。などということがないように、早めの完結を希望です。
今日の一作vol. 383 ニャンダフルライフ┅猫好きにはオイシイ
【Amazon.co.jp 限定】ニャンダフルライフ(特製四コマペーパー付き) (ショコラ文庫)
- 作者: 越水いち,ミドリノエバ
- 出版社/メーカー: 心交社
- 発売日: 2019/09/10
- メディア: 文庫
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素直には絶対なれない性格で、猫のようだといわれる実弥央。実際よく猫には懐かれる。
よくベランダに遊びにくる黒猫のロンには素直に隣の部屋に住むイケメンのお巡りさん、龍崎への恋心を語っていた。
朝の挨拶すら素直にできない、そんな日々のある日ひょんなことで龍崎と映画を観に行くことに。翌日を楽しみに帰宅途中にロンに導かれて猫神社で龍崎と仲良くなれるよう拝む。アパートまであと少しのところでロンが車に轢かれそうになったのを助ける。と気付くと実弥央自身が猫になっていた。そして自分の部屋にも入れずに凍えていたのを龍崎に助けられた。
後日ロンに、龍崎に実弥央だと気付いて名前を呼んでもらえれば人間に戻れる、でも一週間以内に戻れなければそのままだという。
実弥央は猫だと龍崎に素直に甘えられると、ギリギリまで猫ライフを楽しもうと思ったが、消息不明な自分を心配する龍崎とだんだんと人間としての意識がぼやけることに焦りだし。
楽しかった!
ツンデレ乙な実弥央ねことカワイイモノ好き狼犬といった関係がイラストとビッタリ!
話自体はこの世界ではまあよくあることで、似たシチュエーションの話を何度か読んだことありますが、この話はちゃんと猫神社でお参りをしてその願いを叶えてくれるという一本筋が通っているのがわかりやすいです。
何だか知らんけど猫になったというのは、あり得ねー感が先にきてあまり楽しめないので。獣人の世界だというなら別なんですけど。
あと、お巡りさんというのがいいですね。
龍崎の肉体美は、刑事か、と思うけどそこへいってしまうと可愛いお話にはならない。
猫好きなんで、猫ライフが出張ってる話、つい読みますが、当たりでよかった!
今日の一作vol. 382 悩ましい彼┅きも殿下とツンデレ俺様乙女は今日も悩み、ラブラブする
俳優として人気が出てき始めた清居には、カメラマンアシスタントをしている、吃音もちで清居のストーカーで追っかけで無意識の俺様で思考が宇宙人の気持ち悪い彼氏·平良がいる。
何でこんなきもうざな男が好きなのかと悩みながらも、その向けられる視線の熱量がないと落ち着かない。
新しく舞台の仕事が入り、清居は張り切るが稽古で出演者の中でもひとりだけ役作りができずに迷走する。逆に平良は個展をやってみろと師匠の野口に勧められていると知り、実は天才だろう男にそれを認めないことに清居は嫉妬とそして嫉妬する自分に怒りをためる。
そして舞台を成功させることが自分の自信への道だと、役作りのために20キロ太ることに。でもその姿を見られたくないと舞台が終わり元に戻るまで、平良には会わないと決め。
美しい彼の3巻です。
相変わらず平良は気持ち悪いです。
でもその気持ち悪いところ、思考回路を書き出す凪良さんはすごいです。
そして清居が可愛いです。
オレ様なんだけど乙女ですよね。グフッ❗
結局平良のこと大好きですし、きも、とか言ってもイケメンモードは自分だけにしろとか、心の中で言うのがおかしくて。
また一巻から読み直してもやっぱり平良の思考はわからないです。
まあ清居が一番でそれ以外は関係ない。清居のために全て回すのが基本。何キロ太っても平良には天照大神のごとく、目がつぶれる美しさの清居なのです。
ホント破れ鍋にとじぶたですね。二人。
続き期待してます。今度は平良が個展して賞をとって、清居がモテモテの平良にヤキモキする、とか。で、清居の写真を撮って発表して、公然の秘密の二人みたく。
読みたいですねー。
きも殿下は継続で清居を追っかけてほしいですし。
なんにしろさすが凪良さん。楽しかったです。
今日の一作vol. 381 バンビは獅子に娶られる┅かわいいモノ好きイケおじをもっとアピールしてほしい
蕎麦屋を営んでいた養父の祐造の遺言に従い、千佳は暖簾分けした弟子の蕎麦屋を訪ねる。人里離れた山中にぽつんとある蕎麦屋の店主·獅子谷はなんとライオンだった。
よくよく説明を聞いてみると、この世には人間と獣人がいるという。そして祐造も鹿の獣人だったそうだ。獅子谷は自分のフェロモンを蕎麦に加えて、食べにきた獣人たちはそれにより、獣化へのバランスをとることができるという。そしと千佳も獣人だと思い、祐造への恩と同じ獣人なら守らなければという獅子谷、子トラ3人とともに千佳は暮らすことに。
でも千佳は人間に違いなく、獅子谷たちの思い込みに反ずることも、また行く所もない千佳は悩みつつも、皆との暮らしは楽しく、このままでいたいと思う。が、だんだんと体が不調を訴え、その原因はやはり人間である千佳が獅子谷のフェロモンの影響で弱ってしまったこと。それを治すには獅子谷とセックスすることだと言われ。
ドジっ子の千佳とかわいいのが大好きな獅子谷。組み合わせは大好物ですが、もうちょいそのへんのエピソードが欲しかった。
獣人と人間、そして獣人病との関係など、設定をきっちりしたいという作者の意向はわかるのですが、そっちの説明とかにあわせての話の進行で、もっとウフフとかニヤニヤしたい場面をあっさり終わらせているので、残念。
子トラちゃんたちもどこかもっと使いどころがあるだろうに。
それと、獅子谷の人間バージョンがとても渋くて好きなのに、エッチするときは獣人、もしくは獅子姿なのはいただけない。
せっかくの小山田さんのイケおじとバンビちゃんの絡みはやはり人間バージョンでみたかった。
総合的においしいとこを生かせてないもったいない話でした。
今日の一作vol. 380 ないものねだりの王子と騎士┅人は自分と正反対のものに憧れるんです。
家族皆騎士であるヴィルトス家の中で、末っ子のリュトはどれだけ鍛練しても身体は華奢で剣の腕もそこそこ。なのに魔術は軽々と高等魔術をこなしてしまう。父には騎士は諦め魔術師になるように勧められる
リュトは騎士になりたくて、推薦状をもらうために、国王の叔父である王子のところへ突撃する。
セフィラス王子は噂によると男色家で放蕩の末に王位継承権を返上したらしい。なら美少年のリュトは、たらしてやるとばかりに頑健な城に潜入すると、出会ったセフィラス王子は凛々しく、剣の腕も素晴らしいのに魔術はうまくないのに魔術を極めたいという、リュトとは正反対の人だった。
リュトが王子に魔術を教える代わりに王子がリュトに剣術を教え、うまくいったら推薦状を貰うということに。
そんなこんなの生活をするうちに、リュトは王子の優しさや強さに憧れから恋へと気持ちを変えていくが、そんな中政変が起こり王子の命が狙われて。
個人的な好みですが、見た目美少年でも元気なリュトの言動が北沢さんのイラストの繊細さとあわないので、イメージするときに苦労してしまった。
こういう話の時によく北沢さんを起用しているけど、もっと重い話ならピッタリなんだけど、どうしてもやんちゃな子にはズレを感じてしまう。大和名瀬さんとか合いそうですね。
ストーリーとか流れは面白く、二人が自然に惹かれあうのもよかった。
後日談で、もうひとつくらいエピソードがほしかったかな。うまくまとまってのラストだけど、魔術を使ってどんなふうに人々の生活を変えていったのかとか、二人の掛け合いももっと読みたかった。
もちろんブタ栗鼠たちももっと活躍させてもふもふ軍団も見たかった
(笑)
今日の一作vol.379 恋愛詐欺師はウブの虜┅虫&3人がダメな方はご覚悟を。
派遣で働く真己はある日おかしな女に狙われる。その時出会った派手なイケメン·水流添の巻き添えで狙われることになったのだが、なんとその原因というのが、人の魂に寄生し、快を煽る蟲のせいだという。カッターで切りつけられたり派遣先まで女はやってきて、無職になった真己。貿易会社を営む傍ら、その蟲を捕獲し昇天させる仕事をしている水流添とその相棒の美少女ならぬ女装子の俊に頼らざるを得なくなり、二人と暮らすことに。
水流添は優しく、心を惹かれ恋人となるが、可愛い俊にもきゅんとなる。
女王蟲に目をつけられている真己を二人して守ってくれるが、真己は恋人としての確固たるものが欲しくて。
蟲、イメージはダイオウグソクムシ。
あらすじ知らないで読みはじめて、うっひゃー!
まあ花川戸さんの話はちょっと変なものが多いので、私は平気でしたけど、ダメな人はダメでしょうね。
そして自然に3Pになっててそれはいいけど、蟲を捕獲するためには恋愛詐欺師的なことを、つまりエッチをしてブリーダーを落とすことを認めるというのは、真己ちゃん、どうよ。
その辺のモラルを水流添さんと俊が真己に出逢って改善するというほうか好きです。
だからこそタイトルが活きてくるのではないかと。
まあ、ややうけ。
今日の一作vol. 378 葡萄畑で蜜月を┅自然が癒し、愛を育む
たった一人の肉親だった母を亡くし心機一転住んでいたボストンを離れ、唯一の楽しい思い出のあるカリフォルニアのナパバレーへとやってきた寧緒。
イラストレーターの仕事柄美しい風景を見るとスケッチしたくなる。
その日も車を運転中脇道に進み風景をスケッチしようとして、ぬかるみにはまってしまった。
困っていたところへやってきて助けてくれたのはカーターという逞しい男前。
有難いけど、寧緒は子供のころから男につきまとわれたり、やっと恋人ができたと思ったらやはり男とは無理と振られ、傷付いたばかり。つい警戒してろくな礼もいわなかった。
やや申し訳なく思っていたらスーパーに出掛けた先で偶然カーターと出会う。引っ越してきたばかりで大変だろうと、色々気遣ってくれて、優しい人だとはわかっているけど、ついつい避けてしまう。
そんなとき寧緒は目の前でひき逃げ事故を目撃し、犯人の似顔絵を提出。するとその後から泥棒に入られたりと不審なことがおこり、安全のためにカーターの家に身寄せる。カーターの経営するワイナリーや葡萄畑の素晴らしさに心を癒され、彼に惹かれていくが。
安心して読めるラブストーリーですね。
出逢ってお互いに惹かれあってるのがわかるし、そこに事件がいいスパイスになって話が転換していくのが、さすがです。
神香さんの話はほんわかするので好きです。
今回は二人が出逢って恋人同士になれたけど、続きを希望で、昔カーターにストーカー化した女性がいたっていう話からなにか事件がありそうな気がしたんで、そんな話を自分で妄想してます。
だってカーターのほうが寧緒ラブなんで、その辺もっと読みたいなあ。