今日の一作vol.392…王女様に婚約を破棄されましたが、おかげさまで幸せです。…すべてバカ王女のせいなのにおかげさまではない。ツッコミ所満載で楽しめたよ。😏
幼馴染のハロルドとの婚約を解消された伯爵令嬢のセレイア。実はわがままな王女が美貌の騎士であるハロルドに一目惚れをして、邪魔なセレイアを辺境伯に嫁ぐように王命をださせたのだ。セレイアは粛々と辺境伯の元へ行くが、辺境伯ディルクは王女を好きで王女からデタラメな噂を聞かされ信じ、セレイアをお飾りの妻としてしか扱わず侮辱する。
日が経つにつれ、セレイアは今までのことを思い返し、ハロルドを好きだったのだと気付く。一方ハロルドは王女の執着に辟易しつつセレイアを思いながら紛争地へ出征する。
そこで顔に怪我を負い、王女はあっさり婚約を破棄。セレイアはハロルドが重症と聞かされ、こっそり会いに行き、ふたりは愛を確かめあうことができたのだった。
大賞の金賞をとった作品です。面白いことは面白いです。
ハロルドの堅物でダメダメなところはいいですね。セレイアが令嬢としては地味だけど人としてステキですし、ハロルドのダメなとこを受け入れられるのも彼女だけでしょう。
二人はよいのです。
心配してしまうのは、辺境伯ディルクさま。
彼でもう一作スピンオフを。
思い込みの激しさと惚れやすいとこ。王女の実態を知り、セレイアを好きになっても無理なものは無理というのをわからないのでしょうかね。結局婚約は解消。
可哀想に。
彼にまともな相手を。
淡々と書かれていますが、読みやすくわかりやすかった。
けど、王女がまったく意味わからないしテンプレすぎて、もう少し捻りのある出し方、終い方をしてほしかった。
他の、王子や友人たちの使い所も惜しい感じ。
最近この手のTLや悪役令嬢に転生してしまった話や辺境伯や冷酷な王子に嫁ぐ令嬢などの話を散々読み散らかしているので、辺境伯に嫁いでそこで幸せになるんじゃないのかーい!というちょっと外した純愛もので、そこは興味深いとこです。