ゆかのんかズよみごと!!

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今日の一作vol.303 獅子王子と運命の百合…もふもふアラビアン、あとひとパターン欲しかった

獅子王子と運命の百合 (ショコラ文庫)

獅子王子と運命の百合 (ショコラ文庫)

神社の四男・喜祥は商社に勤めるかたわら、家の神事の神楽では笙を吹いていた。それを見ていた休暇で日本を訪れていたアラビア半島の小国・シンラー王国の王子ラシードに見初められ、いきなり私の牝になれと迫られる。むろんキッパリ断るが、ラシードは何故かするすると家に居ついて牝になれと口説く。実はラシードは獅子族という稀少な一族でそして喜祥も僅かにその血をひいているという。そして男であり牝でもある、いわゆる両性であるといい、喜祥も知らなかった牝の穴をさぐり指を入れて真実だと教える。そして当然のように種付けをしようとするが。


設定やラシードや喜祥、その他登場人物も個性的で面白いです。
喜祥もラシードも惹かれ合っていく過程もよくわかるし、喜祥が前はダメと頑なになるのもわかるし、ラシードが喜祥にはちゃんと向かい合うためにも喜祥からお願いされるまではと約束を守るのもわかる。
でも、同じようなやりとりが続き、そして同じような邪魔というかが入るので、ちょっとくどいかな。
そのやりとりをはしょって、二人が結ばれてからのをもう少し書いてほしかった。
できれば、チビもふ見たかった。
子供できました!まで読みたいでしょ。
なんかお預けばかりでようやくと思ったら寸止めされた気分。
本の厚さのわりには、主人公たちのスペックのわりには、普通。
もったいないな。