今日の一作vol. 385 威風堂々悪女┅映画を一本観たような満足感。続きは無くても良かったかな?
瑞燕国で最下層とされる尹族の少女・玉瑛は、両親とともに貴族の屋敷で下女として働いていた。尹族というだけで物のようにこきつかわれ、物心つくころには家主の慰み物とされていた。それでも生きるためには耐えていたが、ある日皇帝の「尹族国外追放」の勅命により、両親は殺され、玉瑛は逃げて山中をさ迷い、追ってきた騎兵・青嘉に斬られてしまう。尹族で以前の皇帝の側室だった柳雪媛の謀反のために、尹族が差別されるようになったのだが、その雪媛への恨みを抱いたまま玉瑛は死んだ。と思ったが、意識を取り戻すと、なんと玉瑛は雪媛になっていた。
前世?に戻ってしまったのか?
玉瑛はならば雪媛として、失敗せずに、尹族を玉瑛をあんな目にはあわせないためにはどうすればいいのかを画策し始めるのだった。
「時かけ」中華風というか、「君の名は」のアレンジ的というか。
展開早いけど、しっかり読ませる。面白かった!
その辺詳しくは読んでほしい。
ネタバレしちゃうとこれは面白くはない。
この一冊で充分出来上がっていたから、これで完結かとおもった。
続きはいらないのに、2巻がでました。
それなりに面白かったけど、一巻のようなスカッと感がない。俗っぽいというか、雪媛と青嘉の関係を進展させようとしてるのが、もちろんいいですけど、一巻の終わりで、一緒にはいるけど、恋愛はしないというスタンスで終わって、それがつれない感じでよかったのに。
着々と国を乗っ取る準備をしているのは、後宮物語的な感じですが、それを書きたいなら、読みたいなら似たような話はゴロゴロしてます。あれだけ一冊で内容つまってたのだから。
これからの展開で、何かまたわくわくできる話になっていくことを願います。