ゆかのんかズよみごと!!

読んだこと見たことを思い出したらお知らせします。

今日の一作vol.389  宮廷神官物語…真実は己の目と心でよく見極めろ。慧眼はそれぞれが持つ心の目。

 

麗虎国に伝わる第三の眼を持つ慧眼児。捨て子だった天青をある日都から王命により宮廷神官の鶏冠がやってきて天青を慧眼児だとして連れていく。だが、二人は命を狙われ、天青の幼馴染の曹鉄に守られながら都へと向かう。

何とか都につくと、天青は神官見習いとして鶏冠に学び、慧眼児としても力を発現させていく。

大神官の選定や王子の立太子問題など問題があとから湧いてくる。

天青の成長と鶏冠との情愛と信頼が幾多の危機と陰謀を乗り越えていく。

 

シリーズ最終巻。

天青も成長し、鶏冠も苑遊の執着じみた愛に翻弄されましたが、人徳というものか、お咎めなし(身分詐称)にもなり、一件落着。

どういう経緯なのかは読んでワクワクハラハラしてください。

 

榎田さんはBLでもたくさん書いてらっしゃるので当然入ってくるだろうと思ってました、鶏冠と苑遊(神官仲間だったが鶏冠を欲するあまりに道を誤る)の関係は妖しくてよいです。

巻末の終章で、何年後かの話がありました。

もちろんそれで終わっても面白いですが、書き下ろし続編も出してくださると決まったので、この終章が生きてくるでしょうね。

櫻嵐の相手は曹鉄じゃないかなとか、天青の先生してるとこをもっとみたい、とか。

とりあえず、一旦終了ですが、また読み返したくなる話です。

面白かった!